【ネットにはなぜ「死ね」「殺す」が溢れるのか?】50.2%が親から注意されてたのに…
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画像をもっと見る■ネットに溢れる過激な言葉たち
一部ネット上の書き込みには「死ね」「殺す」などの心ない暴力的な言葉が並んでいることがあります。たとえば、Twitterでこれらの言葉を検索してみると、1分間に平均20件程度のワードがヒットします。
つまり、いまの日本ではTwitter上だけでも3秒に1回は「死ね」「殺す」といった過激な言葉があふれているのです。
自分が言われると不快になる人も多いはずのこのセリフ。幼少期に親から「『死ね』『殺す』なんて使ってはいけません!」と厳しくしつけられた人もいるのではないでしょうか。
事実、男女1658人を対象にしたアンケート調査では以下のような結果が出ています。
【質問】親から「死ね」「殺す」といった言葉を言ってはいけないと教わったことがありますか?
はい:50.2%
いいえ:49.8%
ご覧のように約半数が親から「死ね」「殺す」という言葉を口にしてはいけないと教わっていたのです。にもかかわらず、ネット上を眺めると「死ね」や「殺す」といった言葉は簡単に目にすることができます。これは一体、なぜでしょうか。
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■ネット上にはなぜ「死ね」「殺す」が溢れかえっているのか
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ネット上で「死ね」「殺す」という言葉を使ったことがあるという人はどのような心境でそれを書き込んでいるのでしょうか。
いまから8年ほど前まで匿名掲示板に入り浸り、日々こうした書き込みを繰り返していたという堀内さん(仮名・男性・30才・IT)は、当時の自らの行動を以下のように振り返ります。
ホントに相手を抹殺しようなんて思ってないですよ。「ムカつく」という感情表現をするときの言い換えとして軽い気持ちで使っていたと思う。というか、こういう言葉は無意識に出ていた。ほとんどの人がそうだと思いますが、「殺す」と言いつつも、まったく殺す気はないんです。
−でも、最近ではふざけていても使わなくなりましたね。なぜ過激な言葉を使わなくなったのでしょうか。
親から「使ってはいけません」と言われたから、なんてことはありません。単にネットで過激な発言をするほどヒマじゃなくなっただけです。学生時代はネットの掲示板を見て過激な書き込みをすることに時間のほとんどを費やしてました。いまは結婚して子どももいるし、仕事も忙しいのでネット上に書き込むどころか、ネットを見ることも減りました。
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■犯罪リスクある「殺す」発言
「死ね」「殺す」という言葉を日常的に使っている人は、それと同じ感覚でネット上に同様の書き込みをしているのかもしれません。とはいえ、インターネット掲示板やTwitterなどでこのような言葉を書いた場合、逮捕されるリスクがあります。自分にはそのつもりはなくても、相手に恐怖や精神的なダメージを与えた時点で犯罪と見なされるケースが出てきているからです。
ネット全盛期の現在、幼少期に親から散々言われた「『死ね』『殺す』と言ってはいけません!」というセリフは、今や道徳的理由だけでなく、法的理由でもより守らねばならないものになっているのです。
(文/しらべぇ編集部・みんと)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年3月20日~2015年3月23日
対象:全国20代~60代男女1658名