5月場所開幕!大相撲の「しこ名」読めますか?【元井美貴のお天気ラリアット】
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こんにちは、元井美貴です。5月10日から大相撲5月場所が始まりますね!
最近では「スージョ」と呼ばれる相撲ファンの女性が脚光を浴びたり、着物を着て大相撲観戦をすると特典(まわしデザインのトートバック等)がもらえる「和装day」プランがあったりと盛り上がっている相撲界。
ツイッター上では千代丸関の寝顔が可愛すぎる!と日本相撲協会公式アカウントのツイートが8000近くもリツイートされ(本当に癒されます♡)、力士のみなさんをより身近に感じることができる昨今…番付表のしこ名を眺めているだけでも楽しくなれることに気付きました!
<札幌場所>お昼寝中の千代丸。#sumo pic.twitter.com/ccGLuzmrFE
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) August 18, 2014
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■しこ名はもともと「醜名」と書く!?
しこ名はもともとは「醜名」と書いていたもので、自らを卑下して謙遜するために名乗るものだったそうです。
古くは強い人のことを表した(大相撲ジャーナルより)と言われ、郷土の山や海にちなんでいたり龍や鵬(想像上の鳥・おおとり)など力がありそうな伝説の動物にあやかったりすることもあるそう。ふむふむ。
普段からプロレスの試合を見に両国国技館には行くことが多いのですが小学校以来お相撲を生で見てないなーと思い、まずはしこ名からじっくり見直してみることにしました。
まずは海外力士さんのしこ名から見ていきましょう。(敬称略)
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■ワールドワイド系しこ名
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「照ノ富士(てるのふじ)」モンゴル
▲広大な大陸を感じますね。
「大露羅(おおろら)」ロシア
▲人生に一度は眺めてみたいものです。
「大砂嵐(おおすなあらし)」エジプト
▲国土の95%が砂漠地帯にあたり、エジプトの春といえば砂嵐。大砂嵐関と千代丸関との仲睦まじい姿も人気が高く、個人的には大砂嵐関が千代丸関を呼ぶ「ミスター肉団子」という愛称がツボです。
「時天空(ときてんくう)」モンゴル
▲どこまでも広がる大空のスケールが伝わります。
「阿夢露(あむうる)」ロシア
▲アムール川の厳しくも美しい自然を感じますね。
つづいて、気象予報士としてはとても気になる自然にちなんだしこ名がこちらです。
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■ナチュラル系しこ名
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特に「風」の付く名前が多く、
「豪風(たけかぜ)」「嘉風(よしかぜ)」「天風(あまかぜ)※愛称あまちゃん」「政風(まさかぜ)」「錦風(にしきかぜ)」「竜風(たつかぜ)」「睦風(むつかぜ)」「富士ノ風(ふじのかぜ)」「剣風(つるぎかぜ)」「宙風(そらかぜ)」…
みなさんに共通するのは尾車部屋所属ということ。師匠でいらっしゃる「琴風」さんから風の字を受け継いでいるのですね!
晴れた空をイメージさせるしこ名は「照強(てるつよし)」「春晃(はるひかり)」と少数派なのに対し…
「千代嵐(ちよあらし)」「出羽疾風(でわはやて)」「肥後嵐(ひごあらし)」「大雷童(だいらいどう)」「千代雷山(ちよらいざん)」「栃颯(とちはやて)」「藤嵐(ふじあらし)」「千代疾風(ちよはやて)」「霧嵐(きりあらし)」「颯天(はやて)」
といった、名前を聞いただけでもバーン!とツッパリを受けたような荒々しいしこ名が目立ちます。みなさん強そうですね。
そして、威勢よく叫んで応援したくなる漢字一文字の短いしこ名も。
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■一文字!しこ名
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「勢(いきおい)」「輝(かがやき)」「蘇(いける)」「魁(さきがけ)」「頂(いただき)」「鋼(はがね)」「櫻(さくら)」「暁(あかつき)」
プロレス界で活躍されている第64代横綱の曙選手も一文字ですね!
最後に…変わったしこ名、難読しこ名、由来を知ったら応援せずにはいられない愛すべきしこ名を持つ方々もいらっしゃいます。
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■難読しこ名?
「阿炎(あび)」「天空海(あくあ)」「碧天(あおぞら)」「武玄大(むげんだい)」「飛燕力(ひえんりき)」「羅王(らおう)」「爆羅騎(ばらき)」「勝武士(しょうぶし)」「磐石(ばんじゃく)」「湘南乃海(しょうなんのうみ)」「天一(てんいち)」「刃力(ばりき)」「星飛(せいと)」「力優士(りきゆうし)」「森麗(もりうらら)」「桃智桜(ももちざくら)」
「天空海(あくあ)」さんは「豊乃浪」というしこ名でしたが、成績に波があったので「浪」を取って波をなくしたかった…という理由で改名されています。
「羅王(らおう)」さんと「爆羅騎(ばらき)」さんはご兄弟で、共に本名がしこ名に。
また「桃智桜(ももちざくら)」さんは“ももち”ことアイドルの嗣永桃子さんのファンであることが命名の由来として話題になりましたね!
思えば、相撲史上最強とも言われる伝説の力士の名前も「雷電」為右衛門さん…しこ名から自然への畏怖をも感じます。
大相撲五月場所開幕まで待ったなし!様々な思いが込められたしこ名をきっかけにお気に入りの力士さんを見つけ、応援しながら楽しむのも良さそうですね。
(文/気象予報士・元井美貴)