妖怪ウォッチ米進出記念!興味深いアメリカ妖怪の世界【元井美貴のお天気ラリアット】
※画像は「妖怪ウォッチ シリーズ」のスクリーンショットです
こんにちは、天気を予報するのが生業、元気にプロレス観戦するのが生きがいの気象予報士・元井美貴です。
もはや説明が必要ないほど社会現象を巻き起こしている『妖怪ウォッチ』が、いよいよアメリカに進出するそうです! 北米で日本のアニメを展開する会社「VIZ Media」 によると、主人公ケータは「Nathan Adams」に名前が変わり、2015年9月には英語版コミック第1巻が出るとのこと。
妖怪執事「ウィスパー」の名前は変わらないようですが、その他の登場キャラの名前はどうなるのか…そもそも日本の民間伝承に基づいた「妖怪」の概念が伝わるのかどうか…とっても気になるところです。
■妖怪ウォッチとお天気の深い関係
私と妖怪ウォッチの出会いを少し説明しますと、去年、お子さん向けの“お天気実験ショー”をする機会があり、「小さいお友達の心を掴むには妖怪ウォッチしかない!」と研究することに。調べれば調べるほど、私自身が妖怪たちに心を鷲掴みされてしまったというわけなのです。それはもう、アイアンクローばりにガッチリと。
妖怪ウォッチには天気に関係したキャラクターも多く、「晴れ男」や「雨女」、壊れたビニール傘が妖怪になった「さかさっ傘」、あたりをジメジメさせる「じめりんぼう」、じめりんぼうが進化した「雨ふらし」、他にも「雷蔵」「ヒライ神」「ゆきおんな」「ふぶき姫」「から傘お化け」「から傘魔人」「雷オトン」などが登場します。
なかでも気象予報士として大興奮してしまったのが、ボスキャラ「台風の目」!
「高気圧」や「低気圧」といったお天気技を使い、フゥ~っと「暴風区“息”」で攻撃する姿に心を奪われてしまいました。
それ以来アニメは1話も欠かさず視聴し、初登場で豪快に放屁したコマさんの愛らしさに悶え、七色の声色を操るウィスパーのダンディズムに痺れ、とにかく毎週萌えまくっている次第です。
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■興味深いアメリカの妖怪の世界
とまぁ、話し始めると長くなってしまうのですが、新作(発売日未定)のNINTENDO 3DS「妖怪ウォッチ3」では、主人公のケータが家族の都合でUSAに渡るそうじゃないですか!
新しい妖怪は“メリケン妖怪”として登場。その姿は、早くも公式サイトで公開されています。
※画像はサイト「妖怪ウォッチ3」のスクリーンショットです
きっと今後も続々とアメリカの妖怪たちが出てくるだろう(?)というわけで、「世界の妖精・妖怪事典」を紐解き、アメリカの妖怪を先取りで調べてみることにしました。
妖怪というよりは「精霊」として捉えられているものが多いようですが、やはり自然にまつわるものが数多く存在するようです。例を挙げると…
・リウマチ患者を癒すという老魔女「風の老女」
・宇宙の四隅に住み、雨をもたらす「クラウド・ピープル」
・ボール遊びをすると、雷をともなった嵐をおこす「サンダー・ボーイズ」
どれもこれもキャラが濃そう…。他にも、「ナンシーおばさん」というクッキーでも焼いてくれそうなおばさま(人違いですね…)は、イタズラ好きのトリックスターと言われ、変身して人間を騙すこともあるそうです。ふむ。
興味深いのは、日本では“人を騙す動物”として狐や狸が思い浮かびますが、アメリカだとコヨーテが人間に変身できると言い伝えられているのだとか。ただ、同じような役割のキャラが存在しているとは、妖怪の世界は面白いですね。
(文/気象予報士・元井美貴)