幼児向けコンテンツに熱中する「女児大生」たち セボンスター、プリパラ…
数多く発売され、ときに社会現象を巻き起こすこともある幼児向けの玩具やアニメ、ゲーム。しかし、あくまで“幼児向け”なだけであり、それぞれのコンテンツには大人のファンも多く存在する。
そこで今回、小さい女の子向けに提供されているコンテンツにハマる女子大生、すなわち“女児大生”ともいえる女性たちに話を聞いてみた。
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■“セボンスター好き”のFさん
「セボンスター」とは、カバヤ食品株式会社から発売されているアクセサリー入りのお菓子。1979年より販売され、長年小さい女の子に愛されてきた。
スーパーのお菓子コーナーなどで販売されているこの「セボンスター」。現在大学3年生のFさんは、今年3月にスーパーでこれを見かけ、懐かしさを感じ購入。それからというもの、幼少期以上にハマってしまったそうで、2カ月で20個以上の「セボンスター」を購入したとのことだ。
「アクセサリーの安っぽさはまぁ否めないけど、それ以上にやっぱりかわいすぎるとこが大好きです。並べたのを眺めているだけで童心に戻れたような気がして、ウキウキしてきます。元気も出ますね。まさに、最近のわたしは“女児大生”です」
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■プリパラ好きのNさん
※画像は「テレビ東京・あにてれ プリパラ」のスクリーンショットです
『プリパラ』とは、玩具メーカーの「タカラトミーアーツ」とゲームソフト開発会社の「シンソフィア」が共同開発したアーケードゲーム。テレビ東京系等でアニメも放送されており、女の子たちに大人気だ。
ゲームでは、登場するキャラクターやオリジナルキャラクター(マイキャラ)に好きな衣装を着せてリズムゲームを楽しむことができるが、現在大学4年生のNさんは、このゲームに“心酔”。今年2月からハマり、グッズも含めて毎月多額のお金をかけているそうだ。
「“マイキャラ”は、髪型から目の色まで選択肢が多いので、自分好みの女の子がつくられるところが最高です。素敵な曲も多いし、プレイ回数を重ねるごとにパーツが手に入るので、何度でも遊びたくなるんです」
彼女のまわりにもプリパラ好きの“女児大生”は複数いるようで、大学での授業後に一緒にプレイしに街に繰り出したり、プレイ画面をSNSで共有したりしながら楽しんでいるとのことだ。
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■シルバニアファミリー好きのHさん
ご存知、ドールハウスの中に家具や人形を配置して楽しむミニチュア玩具「シルバニアファミリー」(エポック社)。物心がついたときからずっと「シルバニアファミリー」のファンだという大学3年生のHさんは、次のように語る。
「小さい頃は、自分でストーリーを作って遊んでました。いまも自分なりのストーリーは作るようにしていますが、それよりも、家具のレイアウトに凝るのが楽しいですね。自分の部屋とは比べものにならないほど、素敵なインテリア空間になってます(笑)
シルバニアファミリーの魅力は、海外製のドールハウスではなかなか感じられない“丸み”と“あたたかみ”ですね。なんというか、クリエイティブ精神をかきたて続けてくれます」
今回紹介した“女児大生”たちが小さい女の子向けのコンテンツにいまになって熱中する理由。それは、“大人買い”という言葉で説明できるかもしれない。
「小さいころは親にねだってもあまり買ってもらえませんでしたが、いまではバイトをしているのでたくさん買えます。これから社会人になってより稼ぎをいただくようになったら…。一体いくら費やすのか、自分でも予想できないですね」(Fさん)
幼少期の記憶を呼び起こし、さらにその時期に満たされなかった欲求まで復活させながら、“女児大生”のみなさんは日々楽しんでいるようだ。
(文/しらべぇ編集部・マツナガシズカ)