【難解なのは敬語だけじゃない】外国人が日本語に持つ違和感とはなにか?
日本人が当たり前のように使う日本語。
しかし、習得を試みる外国人の方からしてみれば、曖昧な表現や尊敬語・謙譲語・丁寧語など位置関係によって変化する敬語の存在は、理解が難しいという意見も聞かれます。
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■外国人は日本語のどこに違和感を覚えるのか
そこで今回は、外国人複数名に対し、彼らが日本語に抱く違和感を語ってもらいました。
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・「させていただきます」→つまり、するんでしょ?
自分を「へりくだる(この表現もなかなかですが)」、つまり腰を下げる言い方の謙譲語にあたるフレーズ。
結果としては「DO(する)」と同じことなのですが、相手を立てるだけでなく自分を下げるという言い回しが印象的とのこと。
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・ご遠慮ください→遠慮しなくてもいいの?
公共の施設などの注意書きなどに多いこの表現。「写真撮影」「指定場所以外での喫煙」などに対しての表現としてよく見かけますよね。
多くの日本人からみれば、これは「やんわりと注意する」、「物腰柔らかく行為を禁ずる」意味としてとらえられますが、日本語をある程度学んだ外国人からしてみると「やってはいけないことは『DO NOT(禁止)』でいいじゃん。じゃあ遠慮しませんって言いたくなっちゃうよ」との意見が。
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・「もらう」「くれる」→「いただく」「くださる」!?
これも日本人にしてみれば何の変哲もない言い回しの違い。
「もらう」→自分の行為 (◯◯してもらってありがとう)
「くれる」→相手の行為 (◯◯してくれてありがとう)
「いただく」→自分を下げた敬語 (◯◯していただきありがとうございます)
「くださる」→相手を尊敬した敬語 (◯◯してくださりありがとうございます)
英語であれば同じ表現でも「give」または「get」を使えばたいていのことは話が通じるのに対し、「くださいました/くださった」「いただきました/いただいた」などの過去形や「です・ます」などの常体、状況によって変化する変格の存在なども相まって、彼らをつまずかせているようです。
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■ 「おつかれさまです」にも違和感
また、ほかにも「自分が仕事をしてないとき・休みの日にも目上の人や上司から電話がかかってくると“お疲れさまです”と言うのはなぜだ?」という『働きすぎる日本人』にグサっとくる質問も。
あくまで仕事上の関係なので、自分と相手が実際に疲れているかどうかに関わらず言う挨拶のような言葉だ、と説明することも可能でしょうが、はたして彼らは納得してくれるでしょうか。
(文/しらべぇ編集部・ODY)