ほめてるの?けなしてるの?「普通に〇〇」ってどういう意味なのかを大調査
突然ですが質問です。あなたが作った料理を誰かに食べてもらったとき、その人が一言・・・
「普通においしい!」
と、言ったら、果たしてあなたはどのように受け取りますか?
おいしいのか、おいしくないのか? ほめられているのか、けなされているのか? 人によって受け取り方が変わってしまうでしょう。
そんな「普通に〇〇」について全国の男女1671人に調査をしてみました。
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■年齢が上がるほど違和感が顕著に
結果、おかしいと思う一番少ない割合は、30代の29.9%。一方、最も多かったのが50・60代で、その割合は約半数。
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■ほめ言葉として使われるのには「違和感」あり?
「普通に〇〇」には「普通にかわいい」「普通にキレイ」など、さまざまな用法があります。
その中でとくに「普通においしい」についてどう思うのか、どのような意味合いで使っているのか、実際に聞いてみました。
・「普通に〇〇」という表現は気持ち悪い。自分の料理について「普通においしい」と言われても、はっきり言ってうれしくない。
そもそも、まずい→普通→おいしい、という流れがあるのに、おいしいという表現に「普通」を使う意味が分からない。(40代女性)
・料理を食べていきなり「普通においしい」と言われると、「じゃあ、食べる前はおいしくないと思っていたのか?」と、思ってしまう。
それをあたかもほめ言葉のように使っていると、余計に違和感がある。(50代男性)
「普通においしい」を「すごくおいしくもまずくもない」と捉える人も。
・母が作ってくれた料理で「めっちゃおいしくてまた作ってほしい」とまではいかないが、味はどうかと尋ねられたら「おいしいと感じる」というような時に使う。 (20代女性)
「普通=一般論に立った反論」という声も聞かれました。
・例えば友達とご飯を食べに行ったとき、友達が「ここの味微妙じゃない?」と言われたけれど、自分はおいしいな、と感じたときに「普通においしいよ」と答えます。(20代女性)
「普通に〇〇」は使う人によって含まれるニュアンスや、使われた側の受け取り方が違うので、誤解を招かないためにも、使い方には要注意なようです。
(文/しらべぇ編集部・スギタユノ)
【調査概要】
方法:インターネットサーチ「Qzoo」
調査期:2015年5月22日(金)~5月25日(月)
対象:全国20~60代 男女計1671名