【世界ALSデー】日本初!ALSを患う広告プランナーがCMを企画・出演

2015/06/21 07:00


ALS1

今日が「世界ALSデー」だとご存知の方は、どれくらいいるだろうか?

ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、全身の筋力が低下し、人工呼吸器をつけないと数年で死に至ることもある原因不明の難病。


画像をもっと見る

■「アイスバケツ動画」が拡散したものの…

昨年の夏に流行った、氷水をかぶって次の人を指名する「アイスバケツ・チャレンジ」は、この病気への啓蒙と支援を目的としたものだった。しかし、流行したのと同じくらいの速さで一気に下火に。

アイスバケツチャレンジ

画像はスクリーンショットです

また、NHKが900名を対象に実施した調査では、このチャレンジの知名度は6割を超えるものの、「ALSについてよく知っている」と答えた人は2割に過ぎない。

ALSアイスバケツ


関連記事:「一気飲み強制と近い」との声も 氷水かぶりチャレンジ、やりたくない人が82%

■ALSと闘う広告プランナーがCMを企画・出演

世間の注目がおさまった後も、患者やその関係者たちは、希望を胸に病と闘い続けている。

外資系広告代理店のプランニングディレクターとして活躍していた2010年11月にALSと診断された藤田ヒロ(36)さんも、その1人だ。

彼は、いまも自宅で会社の仕事を続けながら、一般社団法人END ALSを立ち上げ、仲間とともにALSへの啓蒙活動を行なっている。

広告の企画という専門性を活かしてつくられたのが、今日公開されたこちらのCMだ。

ALS2

回復に至る治療法が見つかっていないALSだが、海外では新しい治療や治験によって、回復の可能性が見えつつあるという。

CMは、未承認の試験薬や治験といった最新治療に、日本の患者もチャレンジできるよう、現状を知ってもらうのが目的だ。

ALS4

ALSの進行は早く、初めは眼球の動きなどで意思を伝えられていても、脳は正常に働いていながらすべての筋肉が動かせなくなる「トータル・ロックトイン」という状態に至る。藤田さんにも、それが近づいているという。


関連記事:教育現場ではイジメへの繋がり危惧する声も 氷水チャレンジで注意すべき4つの点

■クラウドファンディングによってつくられたCM動画


関連記事:【コラム】アイスバケツチャレンジ反省記 やってみて感じたスイーツとの関連性

■わずか2年前に精一杯の声で伝える姿と比べてほしい

(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

動画病気CM
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング