人はなぜ「裏アカ」をつくるのか?悪口とストレス発散だけじゃない便利な使い方とは
実名登録を前提としたFacebookに対し、コミュニティごとにアカウントを使い分けることも少なくないTwitter。ここでは複数のアカウントを持っている人は珍しくない。
特に、10代の中高生の場合、クラスメイトを中心とした「リア友アカ」、好きなバンドなど趣味がきっかけでつながった人たちとやりとりするための「趣味(ヲタ)アカ」、そして特に仲のよいごく限られた相手とのやりとりのためにつくられた「仲良し専用アカ」など、Twitterアカウントを3~4つ保有することも多いという。
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こうしたSNSアカウントの使い分けは、現代のコミュニケーションが、コミュニティごとに異なる顔を使い分けるがゆえに生まれてきたものと言えるだろう。
なかには、リアルの友人・知人と一人もつながっていない、いわゆる「裏アカ(垢)」と呼ばれるアカウントを持っている人も存在する。
本サイトの調査によると、「誰にも教えていないSNSアカウントを持っている」という人は20代で11.8%、30代で6.7%存在する。
さらに20代の男女別結果を見ると、男性9.7%に対し女性が13.9%と、女性のほうが誰にも知られていないアカウントを持っている人が多いことがわかる。
一般に、女性同士のコミュニケーションは、男性に対して駆け引きが多く、過剰な気遣いが求められているとも言う。それゆえに、彼女たちは本音がつぶやける「裏垢」をわざわざつくるのかもしれない。
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■若者はなぜ「裏垢」をつくるのか
実際に、彼らが誰にも知られていない秘密のアカウントをつくる動機はどこにあるのだろうか。回答者に「裏垢」をつくった理由を聞いてみた。
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■誰にも知られたくない感情
「友人関係や仕事関係でムカついたことを自由に口汚くつぶやいている」(30代・女性)
「誰にも知られずに好きなアニメの話をつぶやきたいから」(20代・男性)
「ふぁぼられたり、リツートされるかビクビクしたりせずにつぶやきたい時に使う」(20代・男性)
「人格崩壊のようなひどいことをつぶやくために裏垢をつくっている」(20代・男性)
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■リア友には知られたくない!ファンアカウント
「他の人と絡まずに純粋にツイートを読みたい人のアカウントだけフォローしている」(20代・女性)
「リアルの友だちにファンだとバレたくない芸能人のTwitterをチェックするため」(20代・女性)
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■秘密アカウントはこんなに便利!
「画像のストレージとして使っている」(20代・男性)
「スマホだと容量に限界があるのでブックマークや写真、動画をアップしている」(30代・男性)「仕事の関係で動作テストのためにつくっている」(20代・男性)
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「秘密のアカウント」といっても、決して普段言えない心情の吐露だけを目的にしたものではないようだ。ダークなイメージを抱かれがちな「裏垢」だが、なんでも「モノは使いよう」なのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年5月22日~2015年5月25日
対象:全国20代~60代 男女1651名