台湾のコンビニ密度は世界一ィィ!そこら中にあるコンビニでは何が売られているのか?
24時間365日営業していて食品から生活用品までなんでも揃う「コンビニ」。市街地であれば、道を見渡せばすぐ見つけることができる便利さも魅力です。
最近では海外でも日本のコンビニを見かけることが増えてきましたが、「ここまで密集してコンビニがあるのはさすがに日本くらいでしょ!」…と思っていたら、日本を超えるコンビニ密度の国がありました。
それは、台湾です!
台湾はコンビニ密度で世界一! 「そんなまさか!」という事実ですが、九州くらいの大きさの台湾には1万店を超えるコンビニがあるそうです(ちなみに、日本全体のコンビニ店舗数は約5万店)。
実際にどれくらい密集しているかというと、台北市内のある一角ではこんな感じでコンビニが隣接していました(ここから100mも歩かない場所にもう1件セブン-イレブンがあります)。
日本でも、信号を挟んだ先にコンビニが隣接していることはありますが、完全に隣接はなかなかないですよね。
では、コンビニではどのようなものが売られているのでしょうか? レポートをしたいと思います。
コンビニに入ると、入り口で必ず目にするのがコチラの2つ。
茶葉蛋(茶葉のゆで卵)
熱狗(ホットドッグ)
茶葉蛋(茶葉のゆで卵)は、台湾の国民食といわれる茶葉と香辛料でたまごを煮込んだ食べ物。コンビニに入ると、茶葉蛋(茶葉のゆで卵)の八角のにおいが漂ってきます。筆者が入ったコンビニでは1つ8元(約30円)で販売していました。
熱狗(ホットドッグ)は、ホットドック用のパンを袋からあけて取り出して、専用の調理器剤の上でコロコロ転がっているソーセージを挟んでソースをかけてレジに持っていきます。買う前に袋から空けるのは日本人からするとちょっと驚きですが、台湾のコンビニではメジャーなようです。
おでんや焼き芋もありました。日本ではレジ横においてあり、基本的には店員さんが取るような食べ物に別途スペースが設けられてセルフサービスになっているのが台湾のコンビニの特徴でしょうか。
レジには、日本と同じように淹れたてのコーヒーを提供してくれるコンビニコーヒーもあります。
コチラは、日本未発売の「辻利」のプリンとどら焼き。台湾で商品開発されたファミリーマート限定商品で、テレビCMが流れるくらい人気なんだとか。
台湾らしいデザートたち。どこのコンビニでもデザートとお菓子売り場は広めに棚スペースがとられていました。ここらへんも日本と変わりませんね。
アイスコーナーは日本のアイスがズラリ。日本より気合がはいっている品揃えです。
雑誌コーナーを覗いてみると、「週刊少年ジャンプ」も置いてありました。
購入して読んでみると、「ONE PIECE」や「トリコ」など人気連載は翻訳されているにもかかわらず、日本と同じ週の内容が掲載されていました。1ヶ月前の話が掲載されている連載もありましたが、日本で「週刊少年ジャンプ」が発売される月曜日に、台湾でも同じ話が読めるのは驚きです。また、日本より紙質と印刷が良く、スクリーントーンが綺麗に出てて黒が締まって見えます。
単行本のコーナーには「名探偵コナン」など日本の漫画もおいてあります。
プリペイドカードと一緒に大量のマウスが売っていたのも印象的でした。
ほかにも、コピー機が用意されていたり、耳かきや爪切りといった生活用品も用意されており日本とほぼ変わりない品揃えでした。
ここで気になるのが、「どうして台湾にはこんなにコンビニがあるのか?」。数人の台湾人に理由を聞いてみると、口を揃えて言うのが…
「めんどくさい」から!
台湾人はめんどくさがりで歩きたくないからコンビニがたくさんあるんだそうです。同様の理由で、台湾は一人あたりの原付バイクの所有数も世界一です。300mを超すぐらいの距離であれば歩きではなく原付きで移動するとのこと。
素直に「なるほど!」と納得していいのか…というような理由ではありますが、コンビニ密度が世界一なのは台湾の国民性が大きく関わっているようです。
(文/しらべぇ編集部・砂流恵介)