「ワンクリック詐欺」被害者の割合は?業者にバレる情報とは?
©iStock.com/miya227
いつでもどこでもネットにつながる、便利なスマートフォン。ところが、画面の小ささもあって、つい押し間違えて「見ようと思っていたのとは別のサイト」にアクセスしたことがある人もいるだろう。
もしそれが、法外な利用料を請求してくる「ワンクリック詐欺」のサイトだったとしたら…?
MMD研究所が2875名のスマホユーザーに実施した調査によれば、ワンクリック詐欺のサイトを見かけたことがある人は、全体の2割強。
その中で、詐欺の被害にあってしまった人は、男性で14%。女性はやや多く2割を超えた。悪質な業者による脅迫めいた請求に対して、女性のほうが強く出にくい傾向があるのかもしれない。
画像をもっと見る
■YESでもNOでも登録!? 詐欺の悪質な手口とは?
画像は警視庁「啓発サイト」のスクリーンショット
ワンクリック詐欺サイトの中には、年齢認証や利用登録の際に「NO」のボタンを押したにもかかわらず、「YES」と同じ登録画面が出てくるものもあるという。
また、「あなたの個体識別番号○○○○を登録しました」と表示されると、ギョッとして「個人情報がもろバレになってしまったのか!」と観念する人もいるだろう。
関連記事:20代女子の4割が彼氏のスマホを「盗み見」!暗証番号を解除しても犯罪にならないの?
■スマホの個体識別番号から契約者名やメアドはわからない
国民生活センターによれば、仮に携帯やスマホの個体識別番号が業者に伝わったとしても、ユーザーの名前や住所、電話番号やメアドなどは一切わからないという。
そのため、万が一の際も焦る必要はないが、あたかも「個人情報をもっている」ように見せる悪質サイトもあるので、注意が必要だ。
また、そもそも「契約」は、「双方の合意」がなければ成立しないため、NOを押したのに登録されたような状況では契約に至っていない。
便利の裏側で暗躍する業者たち。ユーザーもこうした知識を身につけて、自ら身を守る必要があるかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)