サランラップやだし入り調味料!海外に長期滞在する時に恋しくなる日本の日用品7つ
@iStock/Nastia11
ここ数年、海外に移住する日本人の数が依然にも増えています。ただ、便利なものに溢れている日本では、食文化だけでなく生活も独特の文化があります。「失って初めて気づく大切さ」ならぬ、移住して初めて気づく日本人の心に根ざしたものとは一体何なのでしょう。イタリアに7年滞在した筆者が、「海外移住者が恋しくなる日本の日用品7つ」をご紹介致します。
1.ティッシュ
日本は、ティッシュの消費量が非常に高い国だということを皆さんはご存知でしょうか? それだけに、日本では肌触りにこだわった様々な種類が存在します。欧米ではハンカチで鼻をかむのが当たり前なので、日本のように保湿性まで研究し尽くされたティッシュはまず見当たりません。
また、ポケットティッシュが街中で当たり前のように無料で配られているのも、ヨーロッパでは見られない光景。ヨーロッパのポケットティッシュは、あくまで「紙ハンカチ」という発想のため1枚1枚が分厚く、1枚のティッシュを破れるまで使うこともしばしば。手軽に肌触りの良いティッシュがゲットできるのは日本くらいです。
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2.小分けのお菓子
日本人は、中身と同じくらい包装にこだわりを強く持っていると思います。お土産文化だからでしょうか。お菓子のひとつひとつがきれいに個別包装されているのも日本ならでは。丁寧に小分けになっているおせんべいやクッキーが、海外では恋しくなります。日本ではスーパーやコンビニで普通に売っているお菓子でも個別包装で見た目が美しいので、お土産品にしても喜ばれます。
また、日本のお菓子は見た目が良いだけでなく味も優しいものが多いです。肉食中心で大味のものが多い国に渡航した日本人には、その味がとても懐かしく感じます。海外移住歴が長くなってくると、お饅頭や羊羹のような和菓子だけでなく、日本のチョコレートやクッキー恋しくなるんだとか。
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3.防寒グッズ
日本には、低価格で機能的な製品がたくさんあります。防寒グッズで言えば、たとえばヒートテック。軽くて保温性があって、しかも洗濯が簡単で早く乾く。こんなに優れたものが気軽に手に入る日本の便利さ、海外に住むと恋しくなるのは当たり前です。ヒートテックのように薄くて保温性があるものだと、冬の旅の時にも重宝しますよね。海外に住む日本人が多めに帰国の際に多めに買ってかえる定番商品だと思います。
他に日本の便利な防寒グッズといえば、ホッカイロ。日本では、靴用、貼る用など様々な種類が出ている使い捨てホッカイロも、まだまだ海外では売られていない国が多く、売られていても日本より高いのです。日本に来たヨーロッパ人もびっくりするという便利なこの防寒グッズ、子供の頃から使っている日本人なら無しでは冬の寒さもつらいですよね。
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4.サランラップ
海外のサランラップ、なんであんなに不便なんでしょうか。日本のものに慣れている人は、海外のものに怒りさえ覚えるレベル。海外のサランラップは、取り出しにくい、箱についている歯が全然切れない(はさみで切る人も…)、お皿にくっつきにくい、など使うだけでストレスになるような商品が多いです。日本製のものとは比べ物になりません。「日本のサランラップのあの箱だけでも輸出してほしい!」と願う人も多くいるくらい、日本のサランラップは本当に優れています。
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5.おいしい調味料
和食がブームの今、醤油や味噌が世界中で手に入るようになり、海外でも当たり前に和食レストランが見られるようになりました。しかし、本当に恋しくなるものは素朴な味の家庭料理。それに欠かせない本当においしい調味料となると、残念ながらまだ海外では見つけるのが難しいです。具体的には、醤油、味噌だけでなく、マヨネーズという意見も多く聞かれました。日本のマヨネーズは、容器も味付けも海外のものとクオリティーが断然違います。
また、海外にいると鰹節や昆布のようにだしをとる材料も手に入りにくいので、だしの味が恋しくなります。そして、残念ながら、「だし」の風味という観点が外国人には伝わりにくく、海外では手に入りづらいのです。だしの入っためんつゆや味噌などの調味料を日本から買ってかえったり、知人に持ってきてもらったりする人も多くいます。
6.インスタント食品
海外生活で、疲れた時や嫌なことがあった時、そんなときは故郷が恋しくなります。家に帰ってすぐご飯が食べたい、けど作るのも面倒、だけど外食では本物の和食が味わえるわけではない。そんな時に家にインスタントのカレーが一袋あったとしたら…(もちろん、牛丼の具でも親子丼の具でもなんでも良いです)。ご飯にかけて食べるだけで、目頭が熱くなるほどに故郷に想いを寄せる。そんな日のためにインスタント食品はあると筆者は思います。
特に多く聞かれたのは、みそ汁、ラーメン、カレーや丼などご飯にかけるもの、たらこスパゲティの素です。
7.生理用品
女子だけに限定すればほぼ全員即答するのが「生理用品」。日本のナプキンは、使い手のことを本当に考えられたすばらしいものです。海外(特に欧米)のナプキンは、大きい、はがす時にゴミがたくさん出る(日本のナプキンのように、袋を出す瞬間にナプキンの羽のシールまではがれる作りではないので)、ナプキン同士がくっついてねじれるのに下着への粘着は弱い、肌触りが悪い、など。日本のものからは考えられないレベル。
筆者は、イタリアに住んでいた時に日本から来た友だちが持ってきてくれた生理用品のパッケージに「開ける時に音がしない」と書いてあったことが忘れられません。「着用している時のことだけでなくトイレで開封する時のことまで考えられているなんて!とても日本らしい!」と感動しました。
海外に長期滞在する、海外に住んでいる友人に会いに行く人はもちろん、日本から出ない人も日本で身近に触れている日用品のありがたさを今一度思い出してみてくださいね。
(文/しらべぇ編集部・砂流恵介・辰巳真理)