観光大使はあの人!福岡・嘉麻(かま)市の見事な開き直りPR活動5選

2014/10/07 07:00


kama

嘉麻(かま)市をご存知だろうか? 福岡県の中央に位置する人口4万人の街で、市町村合併により2006年に誕生。市名は公募で選ばれ、この地域の旧郡名であった「嘉麻郡」に因む。名前が名前なだけに、街のPRも開き直り感満載だ。その中の5つを紹介しよう。

●かま市のPRの開き直りっぷり1:観光文化大使が「おすぎ」

おすぎは、2010年より福岡に活動拠点を移しており、「嘉麻」=「カマ」でもあるなど、縁があることなどから観光文化大使に任命された。おすぎと共に、嘉麻の特産物を使った釜めしの商品を開発した際には、市民の有志からなる検討委員会を立ち上げたが、その通称も「カマダス」だった。

その後、「嘉麻の釜めしの素」として販売を開始。味付けはすき焼き風。ゴボウ、ニンジン、ぎんなん、ひらたけの他、嘉麻市の特産品である嘉穂牛がぎゅっと詰まり、隠し味にりんごの果汁を加えている。かまの人も、かまじゃない人も大満足。

●かま市のPRの開き直りっぷり2:観光PRイベントの司会も「おすぎ」

福岡市で行われるPRイベント「嘉麻市フェスタ」の司会もおすぎ。今年は先日(10月5日)行われたばかりで、同じく文化大使を務める嘉麻出身のキャスター、原田らぶ子と共に進行した。

KBCラジオの公開放送も行われ、そのタイトルは『おすぎとらぶ子の かまってちょうだい』だった。ちなみに、かまとは全く関係ないが、原田らぶ子は福岡KBCテレビの生放送中に口の中にコバエが入ってきてしまい、とっさに飲み込んだことがある。

●かま市のPRの開き直りっぷり3:市長の名字が「あかま」

こちらはPRに関連する話ではなく、偶然の話。現在(2014年10月)の市長の名前は赤間(あかま)幸弘氏。イベントで市長がおすぎさんと一緒に出る際も、この「あ・かま」の話になる。

●かま市のPRの開き直りっぷり4:道の駅のイベントの名前が「秋のかま騒ぎ」

「秋のかま騒ぎ」は、嘉麻市にある道の駅「うすい」のイベント。マグロの解体ショーや嘉穂牛1割引き大売出し、豚汁1日限定200杯を無料で提供する「とん汁 大豚(おおとん)ふるまい!」など、かまの人も、かまじゃない人も大騒ぎ。

●かま市のPRの開き直りっぷり5:キャラクターの名前は「かまししちゃん」

嘉麻市のキャラクターは、イノシシの頭に釜が乗っているようなキャラクター「かまししちゃん」。農家の人を困らせているイノシシと市民の人たちを仲良くさせるため、などの目的で誕生。2013年に初めて参加した『ゆるキャラグランプり』では、総合部門で1580体中90位と健闘した。

市民に親しんでもらおうと、「かまししちゃん」をモチーフにしたおやつなどのレシピも公開されている。かまししちゃんクッキー、かまししちゃんどら焼きなどの定番はもちろん、「かまししちゃん いなりずし」まで公開。かまの人も、かまじゃない人も作ってみたいところ。

ちなみに、嘉麻地域出身の著名人といえば、劇作家のつかこうへい氏、人気若手俳優の瀬戸康史さん。『アウト・デラックス』(フジテレビ)の“ひふみんクイズ”でもおなじみ、将棋棋士の加藤一二三さんも嘉麻地域の出身だ。まさか「1分将棋の神様」・「神武以来の天才」との異名をもつ加藤名人が、マツコデラックスにかまってもらうようになるとは、人生は分からないものである。

なお、嘉麻市にある駅はJR後藤寺線・下鴨生駅(しもかもお)駅。市内にある唯一の駅ながら無人駅なのがなんとも残念。おまけに人口の減少も続いている。ガンバレ嘉麻市!みなさんも遊びに行って、嘉麻をかまってちょ~~だい!

(文/やきそばかおる

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