SMAPの珠玉アルバム曲一挙ご紹介【2010年代編】リード曲も現れファンに新たな楽しみ
名曲『世界に一つだけの花』を生んだSMAPのアルバム曲、そして彼らのアルバム自体の魅力をお伝えするシリーズ。第2弾は、【2010年代編】です。(前回は、【2000年代編】パート1でした)
SMAPは2010年代になってから、『We are SMAP!』(2010年)、『GIFT of SMAP』(2012年)、『Mr.S』(2014年)という3枚のオリジナルアルバムをリリースしています。2000年代までと比べて変わった点は、2010年代から“リード曲”(表題曲)が収録されるようになったことでしょう。
まず、『We are SMAP!』に収録された同名のリード曲は、ジブリ音楽などで知られる久石譲さんが作曲、爆笑問題の太田光さんが作詞を担当。オーケストラの演奏が印象的な、映画音楽を思わせる壮大な1曲です。
そして、『GIFT of SMAP』の『gift』は、菅野よう子さん作曲によるアップテンポかつストリングスが美しいダンスチューン、『Mr.S』の『Mr.S‐SAITEI DE SAIKOU NO OTOKO‐』も、アルバム全体の雰囲気を決定付ける迫力ある楽曲となっています。
これらリード曲は、どれもシングル曲と同等かそれ以上の高いクオリティを持っており、2010年以降、SMAPファンにとっては、「アルバムのリード曲を聴く」という新しい楽しみが生まれました。そして本記事では、そのようなリード曲でもない、これら3枚のアルバムに含まれた隠れた名曲を(強いて選んで)4曲紹介しましょう。
●『ひなげし』(アルバム『We are SMAP!』に収録)
優しいストリングス音から始まる美しいバラードです。同アルバムの9曲目には、『短い髪』というこちらも素晴らしいスローチューンが収録されており、アルバムを聴いていると、8曲目の『ひなげし』と連続で10分ほど心地よく優しい時間が続きます。そのような構成も秀逸の一言。
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●『Just Go!』(アルバム『GIFT of SMAP』に収録)
打って変わって、こちらはライブでも大盛り上がりな重低音ダンスチューンです。アルバムが発売された2012年当時は、ちょうどEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)シーンが絶頂の盛り上がりをみせていた時期であり、同曲は、あくまで男性アイドルソングというフィルターを通してEDMに挑戦した楽曲といえるのではないでしょうか。
同アルバムのツアーでは、この曲がオープニングナンバーに選ばれました。シングル曲以外が最初の1曲になることは珍しく、そのことだけでも同曲がいかに“鉄板”な盛り上がりチューンであるかが分かります。
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●『Theme of Mr. S (colorful ver.)』(アルバム『Mr.S』に収録)
良曲揃いで1曲に絞りにくい最新アルバムからは、あえて1曲目のインスト(途中、コーラスの歌唱はアリ)のテーマ曲を紹介しましょう。
SMAPのアルバムにおいては、1曲目のテーマ曲も毎回要注目です。2008年に発売されたアルバム『super.modern.artistic.performance』の1曲目『Theme of 019 super.modern.artistic.performance』では、なんとあの「BLACK EYED PEAS」のwill.i.amがプロデュースしました。
『Mr.S』では、宝塚歌劇団所属の作曲家・太田健さんがテーマ曲を作・編曲しています。あの「ルパン三世」のテーマソングを思わせる疾走感たっぷりのビッグバンドソングとなっており、初っ端から気分を最高潮に上げてくれます。
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●『Mistake!【アルバムバージョン】』(アルバム『Mr.S』に収録)
こちらも、最新アルバム『Mr.S』に収録の1曲。『Mistake!』はシングルとして発売された曲ですが、アルバムバージョンは、ヴァン・マッコイの名ダンスクラシック『The Hustle』のメロディーを引用した全く違うテイストの1曲に仕上げられています。ただのシングル曲では終わらせず、ファンを楽しませる。このあたりからも、アルバム制作に対する気合いがうかがえますね。
(文/しらべぇ編集部)