旅行時は注意!死亡事故も多発! タイ・バンコクの危険すぎる「電線」事情
「ヨーロッパの街並みが美しいのは、電柱や電線がないから」というのは有名な話。反対に、東南アジアの国の街並み“らしい”ところのひとつといえば、複雑に絡み合ったおびただしい数の電線です。
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■タイの日常に見る、電線の様子
最初に目につくのは、その本数の多さと束です。
バンコクの街中のいたるところ、歩道橋の足元、手に届く場所に束になっている電線が非常に気になりますね。
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■危険ではないの? その電圧と事故例
タイの電圧は、220Vと日本と比べるとおよそ2倍も高い電圧。そんな高い電圧を通している電線が無造作に束になっていたり、ちぎれてぶら下がっていたりする光景は、ここバンコクでは珍しくない「日常」なのです。
2011年のタイの洪水はまだ記憶に新しいところ。洪水被災地では、水中の漏電で感電死するケースが多発し、報告があっただけでも3ヶ月間にその死者は45人にのぼったと聞きます。雨季には一度に大量の雨が降り、道路が浸水することもしばしば。考えただけでも怖いことです。
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■洪水時だけじゃない感電死
普段の生活にあまりにも溶け込んだ光景ゆえ、危険を感じにくくなっているのも事実。しかし、調べてみるとこの電線、死と隣り合わせでした。
・外国人2人が感電死(スクンビット22のコンドで)[2014年5月]
・電気柵に触れた男児が感電死 [2013年7月]
・ホテルのプールで宿泊客が感電死[2012年3月]
・20歳前後の男性が電柱の上で感電死(電線泥棒か)[2010年12月]
・空き家に入った電線泥棒が感電死[2010年10月]
・男性が興味本位で高圧鉄塔に登り感電死[2010年6月]
・水遊びをしていた少年2人が感電死[2010年3月]
・少年が窃盗目的で侵入も電線に絡んで感電死[2010年2月]
・電線泥棒が感電死[2010年1月]
・事故現場に駆けつけた野次馬が感電死[2010年1月]
・排水路敷設中に誤って電線に触れ2人が感電死[2009年9月]
(タイランド通信より)
近年でこれだけの死亡事故が起きています。結論としては、「タイの電線はやはり危険」といえそうですね。
タイ在住、そして旅行者の皆さん、決して電線に触れることのないようご注意ください!
(文/しらべぇ海外支部・hiroko)