赤い看板が乱立!なぜカンボジアの各都市の店看板は赤いのか…

2015/09/17 10:00


つい先日、カンボジアの2つの街を訪れた。タイとの国境に面したポイペトと、シェムリアップだ。ポイペトはあまり知られてない小さな街だが、シェムリアップは世界遺産「アンコール遺跡」を有する世界的な観光名所の街といえば分かり人も多いだろう。

カンボジア


画像をもっと見る

赤い看板の秘密とは…

プノンペン、ポイペト、シェムリアップ、筆者が訪れた3つの街に共通するのは至るところに“赤い看板”が掲げられていることにある。

その正体とは、カンボジアを代表するビール「アンコール(Angkor)」の看板
どの店もアンコールビールの販売店ではなく普通の飲食店などだ。

カンボジア

カンボジア

カンボジア

場所によっては2軒、3軒と並んで赤い看板が掲げられ、同じ店のように見えてどれがどの店なのか区別がしづらい。

カンボジア

なぜこれほどまでにアンコールビールの看板が跋扈しているのか…。宿泊したシェムリアップのゲストハウス「シティゲストハウス」のオーナー、金子氏に話しを伺った

カンボジアでは看板を出すと看板税が発生するんです。ところが、アンコールビールの看板に店名を入れると看板税が免除。それだけではなく、看板制作料も向こうがもってくれ払わなくてもいいんです

日本では聞き慣れない看板税。タイにも看板税はあり、看板の大きさなどで課税額が決まる税金のことだ。

アンコールビールの看板を使えば、税金は払わなくてもいいし、制作料も無料。しかし「シティゲストハウス」の看板はアンコールビールの看板ではなかった。

飲食店かバーのようなお店しか適用されないようです。もちろん看板を掲げたらアンコールビールを販売しなければなりません


関連記事:40代オトコでも恋愛OKな20代、30代女性の割合は?ただハードルになるのは…

アンコールビールだけではない赤い看板

金子氏からその話しを聞いて街を見回ってみると、確かに飲食関連の店しか掲げられておらず、どの店でもアンコールビールが販売されている。

税金と製作代が免除されるのだ。多くの飲食店がアンコールビールの看板を利用するのは理解できる。しかし、そのことを勘案しても赤い看板が多過ぎやしないか。改めてシェムリアップで掲げられている看板を観察した。

すると、アンコールビールの看板以外にも、掲げている看板を赤くしている店舗が多いことに気付いた。


関連記事:「スーツマジック」は実在した!6割の女性が魅力を感じる着こなしのポイントは?

アンコールビール以外にも赤い看板が!

アンコールビール以外の赤い看板とは、世界的なブランド「コカコーラ」である。コカコーラまでも同様のシステムを導入しているのだ。

カンボジア

カンボジア
しかもこの2大ブランドの影響のためか、これら2ブランドを使っていないにも関わらず看板を赤くしている店舗もあるため、さらに街に赤い看板が目立つ結果になっているのだろう。

カンボジア

カンボジア

これほどカンボジアが“”を好むのは、カンボジア国旗の主体が“”であることも関係しているのかもしれない。

カンボジア

(取材・文/しらべぇ海外支部・西尾康晴)

看板カンボジア
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング