【日本酒最前線】若手蔵元たちによる遊びゴコロ満載!激ウマ試飲会に行ってみた
今、日本酒の世界では「若者たち」が元気だ。しらべぇでも昨年10月とご紹介した、「若手の夜明け」という次世代蔵元たちが主催する試飲会イベントはいつも大盛況。
今年も開催されるということで、さっそく東京・渋谷の会場へ取材に訪れた。
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■ 今年も大入り満員! チケットはほぼ完売
若い世代が蔵元や杜氏を継ぎ、個性的な酒を醸す蔵も増えつつあるということで今回は一風変わった日本酒もズラリ! 受付で、おちょこを貰ってイザ!
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■女子に人気! 日本酒×柚子のハーフ
和歌山県の平和酒造ブースで人目を引いたのは「鶴梅(つるうめ)ゆず」。
その年に収穫した柚子の天然果汁が50%も含まれている柚子酒を、2年熟成の日本酒(純米酒)とブレンドしたお酒。リキュール☓日本酒の、言わば「ハーフ酒」。柚子本来の酸味が抑えられて飲みやすく、グビグビといけてしまう。
同酒造のメインシリーズ「紀土 −KID−」純米大吟醸 は、キレがよくてスッとした余韻が感じられる。ライチのようなフルーティーな香り。
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■業界騒然の激レア「メガネ」専用酒
こちらは宮城県の萩野酒造のブース。蔵元の佐藤曜平さんはじめ、杜氏さん以下製作に関わった蔵人が全員メガネという共通点で生み出した「萩の鶴 特別純米生原酒」。
こちらの瓶を、写メで撮影する人々の嵐!
「全員メガネの蔵人で造りました」と、超シンプルなボトルデザイン。10月1日が「日本酒の日」であるとともに「メガネの日」だということがわかり、作っちゃおうかな…とノリで思ったことがキッカケだそう。
ひとくち飲んで美味しさに衝撃! バナナのような華やかな香りに、なめらかな微発泡の舌触りなのだ。
「まだ酵母が生きている生酒なので、瓶のなかで二次発酵しているんです。炭酸ガスを出し続けているのでシュワっと爽やかに飲んでいただけますよ。一升瓶と小さな瓶で各1000本出荷したところ、ありがたいことに即完売しました。
フザけて作った部分はあるものの、この手の酒は中身が伴ってないと見た目だけで終わっちゃう世界なので、中身カナリ気合い入ってますね」(佐藤さん)
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■蔵娘の姿や「超辛口」の贅沢熱燗も!
橘屋の純米大吟醸を手に微笑むのは、宮城県「黄金澤」「橘屋」醸造元、合名会社川敬商店の川名由倫(ゆり)さん。自ら蔵元として、フルーティーで飲み疲れしないような柔らかいお酒造りを目指しているそう。
山口県の中島屋酒造場のブースでは、限定「カネナカ 生酉元純米 超辛口」を贅沢に熱燗で試飲。冷で飲むときよりも、柔らかく豊かな膨らみが喉にジンワリ広がる。
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■ 今年も「仕込み水」から楽しめる
各酒造の仕込み水も堪能できる。透明感がありまろやかな軟水もあれば、どっしりと深みがあって存在感のある水も。東京だけでなく、仙台や札幌など、全国各地で定期的に開催される同イベント。ぜひ次回開催をお楽しみに。
(文/しらべぇ編集部・大木亜希子)