この人を見といてほしい!モテない偉人伝「たいがー・りー」
「たいがー・りー」という人物をご存知だろうか?
お笑い芸人として活動し、一時期は日本テレビさんの『エンタの神様』という人気番組にも出演。芸人さんとしての成功を収めているように見えたものの、突如として芸人活動を休止し、現在は「発表家」として暮らしている。
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■たいがー・りーさんは、今、何を「発表」しているのか!?
思春期の衝動をそのまま真空パックで閉じ込めたような、彼の作品群をいくつか紹介したい。まずは…
(※好きな女子の声を浴びることができるシャワー)
シャワーヘッドの中にスピーカーが仕込んであり、その一端をスマホ等につなぐことで、そこに録音されている「好きな女子」の声を全身で浴びることができる…というもの。
「え? 何のために?」「だから、何?」そんな言葉が浮かぶかもしれないが、いったん飲み込んでください。
たいがー・りーさんは、何しろ「好きな女子のもの」を手に入れたいと思う。例えば、「好きな女子の鼻歌を聴きたい!」と思ったときには、実際にその女性のもとを訪れ「鼻歌」を収録させてもらった。
それだけにとどまらない。ハミングのみならず、「好き」という言葉の録音にも成功。それも、ここが重要なのだが、ドレミファソラシドの音階にあわせて収録しているのだ。
すると、何ができるようになるのか!? そう、好きな曲が演奏できるようになる! それも好きな女子の声で! 先ほど飲み込んだ言葉、まだ出さないでください。
実際、たいがー・りーさんは左耳でピアノの音を聞きながら、右耳で女性に発声してもらって正しい音階の声を収録したという。2時間を要したそうだ。常人には及びもつかない、その発想と行動力!
「それができるなら告白もできるんじゃ…」と思ってしまうが、もうその時には「声を録音したい!」という気持ちが勝っていたという。純粋!
(※パソコンに取り込んだ好きな女子の声で演奏する、たいがー・りーさん)
筆者も『モテないラジオ』という番組で演奏を聴かせていただいたが、『キラキラ星』のメロディーで「好き、好き、好き、好き…」と流れ出した時は、『新世紀エヴァンゲリオン』全話を一瞬で観終えたかのような感覚におちいった。
このアナログボーカロイドには神々しさも宿るのだ。10月18日、日曜日まで、こちらからお聴きいただける。
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■女性向けの作品もある
こちらは、「女性は好きな人に頭をポンポンされるのが好き」ということを受け、自分でポンポンできるように作った「手」だ。
(※《女性向け》頭をポンポンする手)
他にも、好きな女子のパーカー(これも頼み込んでもらったもの)を使った『チャック楽器』や『ひとりで壁ドンできるマシーン』など、たいがー・りーさんの作品は、こちらのサイトで見ることができる。
「キモい!」と一蹴することは非常に楽だけれども、その一言で切って捨てるには心に引っかかるものがある作品の数々を、ぜひ見て頂きたい。
日本だとどうしても「キモいの壁」があるのなら、海外で火がついてくれないものかと切に願う。
(文/ゴウヒデキ)