もし自分が「がん」になったら?余命宣告をしてほしい人は意外にも…
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先日、女優の川島なお美さんが胆管がんのために54歳で、フリーアナウンサーの黒木奈々さんが胃がんで32歳の若さで亡くなった。
また、タレントの北斗晶が乳がんを告白。摘出手術をしたがリンパ節にも移転が見られたため、10月下旬からは抗がん剤治療が始まるという。
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■「余命」は知りたいもの?
ここ最近の芸能ニュースでは「がん」の話題が目につく。 川島さんが自身の余命を知らなかったという報道は衝撃で、「自分だったらどうだろう」と、自身と重ね合わせて考えた人もいるのではないか。
川島さんの夫でパティシエの鎧塚俊彦氏によると、「女房は、余命宣告というのを一切聞かなかった」といい、女優として舞台で生きるため、余命を知りたくなかったのではと語っている。
今や「2人に1人は癌になる」とも言われており、けっして他人ごとではない。ひどく進行していれば、命の危険も免れない。
しらべぇ編集部では今回、アンケートサイト「マインドソナー」をつかって、余命宣告について考えてもらう質問を投げかけた。
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■約7割は余命を「知りたい」と回答
10代〜50代の345名を対象に「がんになったとき、余命宣告をしてほしい?」とマインドソナーで尋ねてみると、全体では約7割の人が「宣告をしてほしい」と答えた。
男女別でみると、男性よりも女性の方が「はっきりと余命を教えてほしい」という人が多いようで、数値としては8割を超えている。
ここで、余命宣告についてどのように考えているのか聞いてみた。
・ 「残りの人生をまっとうするためにも、自分の余命は知っておきたい」(30代男性)
・ 「大事な人とあとどれくらい一緒に生きられるのか…聞いてショックを受けると思うけど、知らないで死んでいきたくはない」(20代女性)
・ 「1日1日を噛みしめるように生きていきたいから、余命は知りたい」(40代女性)
・ 「余命を受け入れる勇気がない。知ったことで生きる気力を失う気がする」(50代男性)
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■もしも家族ががんに…余命宣告できないのは3人に1人
一方、自分のことではなく、もしも家族ががんになったら、余命宣告ができるかどうかも聞いてみたところ、およそ4割の人が「できない」と回答。
自分のことだったら宣告してほしいと思う人でも、家族のことになると、「とてもじゃないけどできない」という人もいるようだ。
・「もしも父ががんになったら…。気弱な父に対して、果たして告知をすることがいいのかどうかわからない」(20代女性)
・「本人に余命をしっかり伝えることで、家族一丸となってがんと闘えるようになると思う」(30代男性)
さまざまな意見があり、どの選択が一番よいのか、伝える側も非常に悩むことになる。患者の性格にも大きく左右されるのだろう。
また、がんは患者本人だけでなく、そばで支える家族の精神的負担も相当なもの。 「もしも…」と仮定して、こうした状況のときに家族はどうしてほしいと思っているのか、あらかじめ話し合いをするなどしておいた方がいいかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・chan-rie)