「このへん詳しくないんですよ~」にイラッ!タクシー料金一律に不満を持つ36.2%の声
普段、タクシーを利用する機会があるかたはご存知でしょうが、タクシー運転手の業界経験年数はとても多様です。年配のドライバーでも、若い頃からドライバーを続けている方がいる一方、始めてまだ数ヶ月という方も珍しくありません。むろん、ベテランドライバーの方が道路に詳しく、案内も慣れている傾向が高く、仕事を始めてから日が浅いドライバーほどそうした事情に詳しくない傾向にあります。こうした状況は、一部の乗客から不満を抱かせる要因になっているようです。同じ料金を払っているのに、ドライバーのスキルが異なるのはおかしいのではないか、というものです。
タクシーは公共交通ということで、会社や運転手ごとの自由な価格設定は原則許されていません。従って、ベテランドライバーを拾うのか、ビギナードライバーを拾うのかは完全にランダムということになります。どちらのタクシーに乗るにせよ料金は変わらないので、急いでいる場合は乗客の「タクシー運」が重要ということになります。こうした状況に不満を持つ人たちの割合を示した以下のアンケート結果をご覧下さい。
【質問】
タクシー運転手の技量などによって、料金に差が出るべきだと思いますか?
差が出るべきだと思う:36.2%
差が出るべきだと思わない:63.8%
3人に1人以上が料金に差があるべきだと答えます。以下は、差が出るべきだと答えた人たちのコメントです。
「下手なドライバーにもベテランにも同じ料金を払うのは利用者としてもイヤだし、ドライバーに対しても申し訳ない」(30代・男性)
「『このへんの道、あまり走らないから詳しくないんですよ』って言われるのがホントにムカつく!そんなこと言われても知らんがな!としか言いようがない」(20代・女性)
「見知らぬ街で『どういうルートで行きますか?』と聞かれたとき、『知らないので最短ルートでお願いします』と言ったらあたふたし始めて3つくらい選択肢を出された。だから知らないって言ってるのに!」(20代・女性)
「最近この仕事始めたばかり、と言われたがそんなの知らない。急いでる時にこういう運転手に遭遇すると『終わった…』と思う。でも料金は同じ…」(20代・女性)
急いで移動する機会も少なくないタクシーだからこそ、料金やドライバーへの不満や疑問を抱きやすいのでしょうか。タクシーが公共交通機関であるべきかどうかの議論も含めて、タクシー料金に今以上に市場の論理を導入するべきかどうかは、国民の高い関心を呼びそうです。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年10月17日(金)~10月21日(火)
対象:全国20代~60代 男女計1500名
(文/しらべぇ編集部)