【海外経験者あるある】逆カルチャーショック!帰国して感じた日本の違和感
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「逆カルチャーショック」という言葉を聞いたことがありますか? 外国に長期間住んだ日本人が、海外生活に順応してしまったがために、母国での環境になかなか馴染めないというもの。
日本は島国で独特の文化や習慣が残っているために、「逆カルチャーショック」を感じやすいと言われています。
筆者も7年の海外生活を経験し、帰国後に「逆カルチャーショック」を体験した一人です。今回は、筆者が1年以上の海外生活を体験した友人たちに「日本で感じた違和感」について調査しました。
どんなときに浦島太郎状態を感じる?
日本は、移り変わりの早い国。その早さについていけないという人が大半なようです。それがとくに感じられるのが流行語や略語。新しいお笑い芸人やドラマが次から次へとテレビで話題にのぼり、流行語が生まれます。1年日本から離れたら、その間にすでに廃れているものもあるくらいです。
例えば、「KY」や「草食系男子」もみんなが使っているニュアンスからなんとなく学んだのを覚えています。
移り変わりのはやさは、メディアだけでなく街全体にも見られます。駅やお店もあっという間に新しくなり、スーパーに行ってもパッケージが変わっていたり、変わらないものを見つける方が困難なほど。
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海外が恋しくなる瞬間
調査で最も多かった日本の良くないところが、「融通の利かない接客」でした。日本はマニュアルがしっかりとしている国。
日本人が海外に行くと「なんで店員さんによってそれぞれ言うことが違うの!?」と戸惑うかもしれませんが、逆にそれに慣れるとどこに行ってもマニュアル通りの一様な対応しかできない日本人に味気なさを感じてしまいます。
「日本のコーヒー店で子供のためにホットミルクを頼んだら『致しかねます』と言われ、『じゃーカプチーノ頼むから牛乳とコーヒー分けて入れて下さい』と言っても『致しかねます』と言われた。イタリアでは『赤ちゃんからお金取れないよ〜』とか言って無料にしてくれたり『カカオ入れる? チョコ入れる?』って子供が喜びそうな提案までしてくれるのが日常なのに」
日本で感じる窮屈さは、お店での対応だけでなく、社会全体にも感じられます。便利すぎるがゆえの、社会的なコミュニケーション不足によるものなのでしょうか。多くの帰国子女から「窮屈」という言葉が聞かれました。
「日本では人に『迷惑をかけないこと』が一番大切な社会のルールになっていて、お年寄りや小さい子供に対しての優しさや寛大さが無い場面によく遭遇する。特に、若者やサラリーマン。みんなと同じようにしないといけない意識が強過ぎて、窮屈に感じることがある」
「 便利さが当たり前すぎて、不便さに寛容じゃない日本独特のメンタリティの中で過ごすのが窮屈さを感じることが多々ある」
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海外経験者ならではの日本での楽しみ
海外経験者が帰国して、もちろんマイナスなことばかりではありません。海外に住んだからこそ発見できる日本の楽しみもあります。特に多かった意見は、コンビニと外食文化。
コンビニ製品のクオリティーの高さと品揃えは感動ものです。あの小さな空間で全てが揃い、トイレもきれい、どこに行ってもコンビニがある安心感は日本ならでは。コンビニに行くだけでしばらくは「あー日本って楽しい」という感覚が味わえます。
もうひとつは、外食文化。和食だけでなく、中華、ビストロ、イタリアン、アジアン、メキシカンなどなど各国の料理がハイクオリティで手軽に食べられます。
東京では、世界中の国の料理が本格的に味わえると胸を張って言えるのではないでしょうか。特にランチは、値段が手頃なのも日本のすばらしいところ。もし自分が滞在していた国が恋しくなっても料理はかならず日本でも味わうことができます。
海外経験者と聞くと、「バイリンガルいいなー」とか「海外生活いいなー」とか優雅に思われがちですが、実は、母国でこんな「逆カルチャーショック」を感じることもあるんです。だから、ちょっと浮いた発言をしても、「逆カルチャーショック中なのかな」ということで、大目に見ていただけるとありがたいです。
(文/しらべぇ編集部・砂流恵介・辰巳真理)