歳暮の心は下心!? 贈る人の半数が隠す「えげつない」割り切りとは?
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この一年の感謝を込めて、お世話になった人に贈る「お歳暮」。年末ならではの贈答儀礼として、日本文化に古くから定着している習慣だ。
本来は「品物を携えて贈り先まで足を運び、お礼の口上とともに差し出すもの」とされていたお歳暮も、現代では宅配便で届けてもらうという簡便なやり方が主流。
商機を逃すまいと百貨店などでは、今年も相次いでお歳暮専門の売り場を設け、需要の取り込みにしのぎを削っているようだ。
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■3人に1人が「今年も贈る」と回答
しらべぇ編集部の調査によると、「今年(2015年)の年末もお歳暮を贈る予定だ」と答えた人は、全体の31.3%。
年代別では、52.2%と2人に1人が「贈る」と答えた60代の割合が最も高く、20代では16.5%で6人に1人という結果になった。
若い人ほど「贈る」割合が低くなるのは、お歳暮を家庭単位での年中行事と考える人が多いのかもしれない。結婚で家庭を構えたら贈ろうと考えている「予備軍」は数字に表れない。
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■贈る人の半数に「えげつない」割り切りも
さらに調査を進めると、「今年も贈る」と答えた人の「えげつない」傾向が明らかに。
「贈る」人は、「贈らない」人に比べると2倍以上の高い割合で「人間関係や家庭を犠牲にしても仕事やビジネスで成功したい」と考えていた。
お歳暮の位置づけが家庭行事であるにもかかわらず「家庭を犠牲に…」と割り切っているところにも注目したい。
上昇志向を否定するものではないが、あからさまな下心が見え見えというお歳暮はスマートさに欠ける。贈る側はもちろんのこと、贈られた側もそれ相応の注意を払いたいところだ。
(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年10月23日~2015年10月26日
対象:全国20代~60代の男女1,381名