吉野家の上級国民向け「1200円牛重」を手に入れるには?
牛丼といえば、1杯300円前後で食べられる、ザ・庶民の味方。「うまい、早い、安い」こそが人気につながっているはずだが、2年前に国会議事堂に開店した「吉野家 永田町1丁目店」は1200円の「牛重」を出すと注目を集めた。
牛丼なのに1000円を超える値段の秘密は、「和牛の肩ロース肉」を使っているため。まさに今年の流行語大賞にもノミネートした「上級国民」専用ファーストフードと言っていい。
国会議員や職員、報道関係者などしか入れないエリアにあるため、噂ばかりで食べたことはない人がほとんどのはず。
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■持ち帰りの弁当なら誰でも食べられる!
しかし、諦めるのはまだ早い。一般の吉野家がテイクアウトできるのと同様に国会の吉野家にも弁当があるのだ。
とはいえ、買えるのは上記の上級国民だけなので、しらべぇ編集部ではとある関係者にお願いして、至高の牛丼弁当をひとつ入手することに成功した。
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■これが「和牛ロース」の存在感だ!
具はシンプルに肉と長ねぎのみ(玉ねぎではない) 。そして、なにしろ肉がデカい。牛丼(牛重)というより「和牛すき焼きご飯」と呼びたいくらいで、生卵が欲しくなる。
肉らしい食べごたえがあって絶品だが、米国産の牛肉を使っているわれわれ庶民用牛丼よりも、やや脂が強く感じるかもしれない。ちなみに、七味唐辛子や紅しょうが、お新香は、庶民用と同じなのが少し残念ではある。
せっかくなら、もっと徹底的に格差と憧れ感を演出していただきたい。
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■コレがあれば買いに行けるが「見学」ではNG
学校の社会科見学で訪れたことがある人もいるだろうが、国会議事堂は申し込めば誰でも参観することができる。しかし、この見学ルートには、吉野家の永田町1丁目店が入っていないのだ。
そのため、国会関係者の知人に買ってきてもらうしかなく庶民としてはかなり高嶺の花なのだが、政界にくわしい事情通によると、「国会以外の店舗でも販売が検討されているらしい」とか。
政治とは縁がないが上級な国民には、嬉しいニュースだ。
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■でもやっぱ「牛丼」と来たらコッチだろ!
肉多めの「アタマの大盛り」にしても、わずか480円。一般国民としては、この「馴染みのうまさ」があれば十分かもしれない。
(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)