公務員に何が?「年忘れへの意気込み」が異常値と判明
さて12月。年末に向け、「今年のうちに済ませたい」ことが重なるこの時期は、多忙を極めて走り回る人の姿をあちこちで見かけるようになる。
そうでなくとも「師走」の二文字は、なんともせわしないイメージ。実は大して忙しくないという人にも等しく「いよいよ押し詰まった感」を与えてくれる。
そんな12月ならではのミッションといえば「忘年会」。年中行事として日本社会にがっちりと根付く慣習だ。
一般的には、職場・学校関係で1回とプライベートで1回の合わせて2回くらいは参加するという人が多いのではないだろうか。
また忘年会は、師走の雰囲気を盛り上げてくれるとともに、多忙の要因としても大きなウエートを占める。会の幹事役はいうまでもなく、参加者もスケジュール調整に忙しい。
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■公務員の週末は「忘年会」一色!
しらべぇ編集部の調査によると、「12月の週末は、すでに忘年会の予定で全て埋まっている」という人の割合は、11月末の時点で全体の6.4%。
一般的には少数派だが、職業別に見ると「公務員」は、22.6%と、5人に1人以上の高い割合で「埋まっている」人が多かった。
一方で、週末が「かき入れ時」にあたる人が多いと見られる「商工サービス自営業」では、「埋まっている」人の割合がわずか1%に過ぎない。
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■掛け持ち辞さずの姿勢も顕著に
併せて今回は、「忘年会を一晩でふたつ以上掛け持ちしたことがある」という人の割合も調査。
結果は全体の16.0%と、 6人に1人が「さすがは師走」を地でいく忙しさを経験していることもわかった。
さらに職業別で「公務員」に注目すると、「掛け持ちしたことがある」と答えた人の割合は29.0%。「自由業」の32.5%に次ぐ数字をたたき出す格好となった。
ふたつの調査が明らかにしたのは、他の職種に比べ公務員は忘年会を「先決」「重要視」しているという傾向。
「断り切れない付き合い」を考察・賢察する必要があるにせよ、「年忘れ」にかける公務員の並々ならぬ意気込みの背景にはいったい何が…。
(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1,371名