【県民性】服や化粧品ではなく、食のブランドにこだわる県は?
食べ物のブランド化が進められている。国内で消費はもちろんのこと、海外に輸出を図るにもブランド化は有力だ。
単に日本産と言うだけでなく、○○県産、○○市産のような食のブランドが海外でも通用する時代が来るのかもしれない。
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■60代男性にこだわりあり
しらべぇ編集部が「食品(米、野菜、果物、肉)のなかでこだわって食べている特定のブランド」について尋ねたところ、29.4%が「ある」と答えた。
性別では女性にこだわりがある人が多かったが、年齢層を加えると意外な差も見えてくる。
30~50代では女性にこだわりを持つ人が多いものの、20代と60代では男性の方が上回った。男性の50代から60代で、大きく増えていることも見逃せない。
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■一番のこだわりは「米」
ではどんな食品ブランドにこだわりを持っているのだろうか。
多くの世代で「米」にこだわりを持っている人が多かった。日本を米どころの意味で「瑞穂の国」と呼ぶことがあるのを知っている人も多いだろう。
ただ20代男女では、米よりも野菜のブランドにこだわりを持っている人が多い。炭水化物を減らすダイエットや、野菜を先に食べる健康法などがあるため、野菜に目が向きがちなのかもしれない。
先に書いた男性の50代から60代での変化も著しい。
米にこだわりを持つ人が7.8%増えるだけでなく、肉が13.0%、果物が8.6%増え、野菜も4.3%増だ。ブランドに目を向けられる生活のゆとりや、生活習慣病予防など健康管理の理由がありそうだ。
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■米や野菜にこだわる千葉県民
都道府県別では千葉県が突出していた。
約4割の人が「ある」と答えたのは、平均を12.3%上回り、近隣都県とも10%以上の差をつけている。
項目別では、米にこだわっている人が3割を超えた。千葉県の米の生産量は、北海道や東北についで多く、早場米(出荷時期が早い米)では全国指折りの産地。
千葉県は野菜の出荷も豊富で、ほうれん草、カブ、ネギ、枝豆などは全国トップ、大根、ニンジン、さつま芋、キャベツなども上位シェアを誇っている。農業県ならではの実績が、食べ物へのこだわりにつながっていそうだ。
(文/しらべぇ編集部・県田勢)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1350名