【発見】日本茶の旨味がわかるのは日本人の舌のせい?
日本人の国民的ドリンクと言えば、なんといっても緑茶。新茶を80度前後のお湯で煎れると、何とも言えない甘みがあり、絶妙の味わいがあるものだ。
「日本茶」と呼ばれるにはわけがある。どうやら、すべての国の人がこのうまみを感じ取れるわけではないらしい。
じつは日本人は「旨味」に敏感だと言われている。実際に味覚テストを6点満点で実施したところ、世界の平均が3.9点の中、日本人の平均は4.9点もあったという。
お茶の旨味を感じられるのは、日本人だからこそ。ということはつまり、日本茶好きな県は特に、旨味に敏感だと言えるだろう。
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■紅茶・コーヒーより日本茶好きは4割超え
そこで、コーヒーや紅茶より日本茶が好きな人がどれぐらいいるか調べてみたところ、43.8%が「日本茶の方がおいしい」と答えた。
都道府県別で調べてみると、「お茶の方がおいしい」と答えた県民が過半数の都道府県がひとつだけあった。
それが千葉県だ。千葉県と言えば落花生。お茶うけのイメージはないが、調べてみると、ピーナッツを使った最中や、甘いお煎餅など、全国的に知られる和菓子が多くある。
そしてあまり知られていないが、近年まで千葉県袖ケ浦市はお茶の名産地として知られており、「佐倉茶」として愛されていたらしい。
次に年代別にみてみると、やはり高齢になるほど日本茶が人気。60歳以上の52%が「日本茶の方がおいしい」と答えている。
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■日本茶は年寄りの飲み物って本当?
では反対に20代を見てみよう。若い世代はまだ舌が肥えておらず、日本茶好きはごく少数かと思いきや、「日本茶が好き」と答えた男女は40%。
決して少なくはない。門前の小僧習わぬ経を読むということわざもある通り、それなりの頻度で日本茶を飲む機会があれば、その旨味は理解できるものかもしれない。
我が子の舌を鈍らせたくないと考えるみなさんは、日本茶で特訓してみては?
(文/しらべぇ編集部・上江洲規子)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代 男女1371名