パンツで自己啓発?「まぁまぁ成功している人」の下着事情とは
コンビニは24時間営業だし、量販店の初売りは元日から。福袋もネットで予約購入できる昨今、「昔ながらの正月らしい過ごし方」を尊重するムードは、年々薄らいでいるように感じる。
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■もはや「いにしえの作法」
たとえば「箸」「歯ブラシ」「下着」などを新品に取り替えるという年始ならではの作法も過去のものとなりつつあるようだ。
しらべぇ編集部の調査では、「年始には新品の下着を着用する習慣だ」という人の割合はわずか8.9%。「肌になじんだ下着」で正月を迎える人が9割を越えている事実が明らかになった。
年齢や性別、居住地でも顕著な差が見られない。
■「故きを温め新しきを知る」層は?
一方で、ライフスタイルを軸に調査を進めると意外な結果も。
「同年代の他人に比べて出世している方だ」という人では、28.6%が「年始には新品の下着を着用」するいにしえの作法を守っていた。
新しい下着を身につけることで、フレッシュな気持ちで心機一転。仕事始めからフルスロットルで業務を遂行し、立身出世の階段を駆け上がってきたということなのだろうか。
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■だが、しかし。高収入層は?
「より出世している」層が下着を新しくしていることから、収入が多い層ほど同様の傾向にあるかと思いきや予想に反する結果に。
年収1000万円以上の層で「年始に新品の下着を着用する」という人は、わずか2.4%。すでに稼いでいる層にとっては「下着の更新はすでに日常の習慣。頻繁に替えているので正月に特に替える必要はない」ということなのだろうか。
あるいは「ワシはくたびれたパンツで充分や。要らんところにカネは使わん!」という話なのかもしれない。謎は深まるばかりである。
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■地球の反対側では「常識」
海の向こうに目を転じると、ブラジルやメキシコなどの南米諸国では新年に新しい下着をつけることが習慣になっていると聞く。
また下着の色は「願掛け」にもなっており、金運向上を願う人は「黄色の下着」、恋愛運に賭ける人は「赤の下着」というように、願いに応じたカラフルな新品の下着を準備するとも。中には、「異なる色の重ね履き」で「いろいろと欲張る」人までいるという。
大事な部分をギリギリで覆う布きれにしか見えない南米スタイルの「情熱的な下着」を重ね履きすると、着心地が悪くてたまらないのではと心配になるが、それも安楽な下着に日常を委ねきっているからかもしれない。
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■たかが下着、されど下着
出世と下着、収入と下着、そして願掛けと下着。大事な部分を守る下着への何らかの思い入れが深層心理へ訴えかけることで、人生のみちすじに何らかの影響を与えている、というのは考えすぎだろうか。
もう遅いが来年こそは、黄色いパンツと赤いパンツを重ね履きして新年を迎え、金と恋の両運へ望みを掛けてみたいものだ。
(文/しらべぇ編集部・上泉純)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年12月22日~2015年12月24日
対象:全国20代~60代の男女1,353名