【25才入社3年目】商社マンがいま、あえて紙の新聞を読む理由
かつて当たり前だった光景が、スマホの普及によって次々と失われつつある。
たとえば新聞紙。いまや、電車内や街中で新聞紙を広げている人を見かけることは稀になった。むろん、それは新聞が読まれていないのではなく、情報の取り入れ方が変化したにすぎない。が、こうした情報の受け方の変化は、人々の習慣をも変えつつある。新聞社のスマホアプリは、どこでも開ける。そのため、かつてよりも情報を摂取する量が増えているという指摘があるのだ。
■それでも紙の新聞を読む人とは
こうした状況にもかかわらず、あえて紙の新聞を読んでいる人がいるとしたら、それはどのような人物だろうか。
今回、話を聞いた専門商社で勤める金丸さん(25才・男性・入社3年目)は、スマホを所有しているにもかかわらず紙の新聞を読んでいる。彼があえて紙の新聞を読む理由を紹介しよう。
ーーいつから紙の新聞を取っている?
1年ほど前からです。それまではスマホのニュースサイトでなんとなく新聞の記事を呼んでいたのですが、あまりに情報が多すぎていまは紙の新聞だけを読んでいます。
ーー紙の新聞を読むほうが使いやすいですか?
使いやすいかといえば、そんなことはない(笑) かさばるので、新聞を読める場所が限られるじゃないですか。でも、だからこそ紙はいいんです。紙の新聞を読んでいるあいだは他のことができないからニュースを読むことだけに集中できます。結果として、一日15分ほど新聞だけを読む時間を確保できるようになりました。
金丸さんは、毎朝朝食後の15分を新聞を読む時間にあてている。彼は外に新聞を持ち歩かず、朝読んだら二度と読むことはないという。だが、「むしろこれがいい」と語る。
ダラダラとスマホを使ってニュースを読んでいるより、読む時間が制限されているほうが何を優先して読むべきか自分の中で決まるので、時間の質があがるという実感があります。スマホでなんとなくニュースを読んでいる人はいますぐコンビニで新聞を買って試してみてください。
(文/しらべぇ編集部)