意外とグルメ!?怪獣たちは何を食べているのか?
こんにちは、モノブライトのベース、出口です。
私はかなり痩せ形の体型をしていて、以前はどんなに食べてもまったく太る気配がありませんでした。しかし、最近では徐々に体重が増えたので節制をしています。
しかし、お腹が空くと集中力や気合いが入りません。「怪獣たち」も私と同じように「空腹」と戦っています。彼らが我々の前に現れ暴れる理由は、捕食のためである場合が多いのです。
巨大な体を持つ怪獣たちは一体、何を食べようとしているのか、今回の「ロック特撮」ではその食料事情について調べてみました。
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■怪獣たちの食べ物は?
怪獣たちは巨大な体を維持するために、あらゆるものをエネルギーに転換しています。彼らの食料とされるものを
・ 地球上の生物と同じもの
・ エネルギー資源や鉱物
・ 雑食
・ 他の怪獣
4つのジャンルに分けてみました。
怪獣の大きさから、一度の食事で必要な食事量を考えると、エネルギー資源や鉱物などが、埋蔵量、貯蔵量、体内でのエネルギー転換率などから、最適な食べ物だと言えるでしょう。
特殊なものを食料としている怪獣の代表例として、『帰ってきたウルトラマン』(1971年)に登場する電波怪獣ビーコンがいます。
この怪獣は電波を吸収しながら、自分の見ている映像を電波として発信する特徴があります。これにより、周囲のテレビは強制的にビーコン視点の映像が流れてしまうのです。
いわば電波ジャック。スマホやインターネットが、生活になくてはならなくなってしまった現在この怪獣が現れたら、世界の社会機能は大混乱してしまうかも知れません。
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■じつはグルメ?
地球上の生物と同じ物を食べるタイプの怪獣で、私たちの身近にあるものを好むわかりやすい例として、『ウルトラマンタロウ』(1974年)に登場するケムジラが挙げられます。
芋虫をそのまま大きくした姿で、好物は甘い果物。劇中ではスイカに穴をあけて中身を丸ごと食べて、そのままスイカの中に潜んでいました。
現実世界では、虫に食べられる農作物は糖度が高く美味しい、とされることが多いので、劇中に出てきたスイカは、とても甘く高価なスイカだったのかも知れません。
他にも、カカオ豆が大好物の『ウルトラマン』(1966年)に出てくるゲスラや、お餅を食べ尽くそうと新潟までやってきた、『ウルトラマンタロウ』の、うす怪獣モチロンなど怪獣たちの食の多様性が伺えます。
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■いちばん美味しい怪獣は?
怪獣の世界は現実の生物と同様に「弱肉強食」の厳しい世界。食うか食われるか、捕食「する」側と「される」側。その関係性がとくに印象深いのは、『帰ってきたウルトラマン』に登場するグドンとツインテールです。
どちらもジュラ紀に棲息していた古代生物で、グドンは地中から、ツインテールは卵の状態で地中から出現し、捕食の壮絶な戦いが繰り広げられます。
劇中では言及されていませんが、後年に刊行された雑誌で「ツインテールはエビに近い味」と解説され、怪獣界で唯一「味が想像できる美味しそうな怪獣」の座を独占。
グドンが必死に捕食しようとするのも、なんとなくわかる気がしますね。
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■食べ物が具体的だからこその魅力
生き物にとって必要不可欠な「食事」という行為により、怪獣たちは生物としての存在感と説得力が与えられました。ヒーローよりも印象深い怪獣が多いのは、彼らが生き物としての躍動感に溢れているからだと思います。
時にコミカルに、時に残酷に補食する怪獣たちの魅力は、まだまだ食べ尽くせそうにもありません。
(文/モノブライト・出口博之)