次なるタイ料理ブームはふたたびトムヤムクンがくる!?
日本全国に2000店舗はあると言われているタイ料理店。東南アジア諸国の料理店の中で群を抜いており、その人気は年々熱を帯びている。
タイ料理そのものも注目されており、いまではタイ料理の代表格にもなったトムヤムクンをはじめ、近年ブームになったものといえばカオマンガイ、昨年でいえばマッサマンカレーが有名だ。
カオマンガイといえば、タイ・バンコクの『ガイトーン・プラトゥーナム』が日本へ出店を果たしたことが大きく影響したのだろう。
マッサマンカレーはアメリカの情報サイト『CNN GO』が「世界で最もおいしい50種類の食べ物」というランキングで一位に選んだことからブームに火をつけた。
では次なるタイ料理ブームは何なのか…。今年に入り大手食品メーカー2社が発表した、インスタントタイ食品に注目してみたい。まず明星食品株式会社が1月23日に新発売するBIGサイズカップ麺「明星 マンゴツリー東京監修 トムヤムクンヌードル」。
『マンゴツリー』とはバンコクに本店を持ち、日本全国に数店舗展開しているだけではなく、イギリスにも支店を持つタイ料理店だ。
続いてマルコメ株式会社は、3月に「料亭の味 トムヤムクン風みそ汁」を発売予定。タイの現地法人マルコメタイランドが商品開発に携わった本格的な商品のようだ。
2016年に入り大手食品会社が2社、こぞってトムヤムクン商品を発売するということは、今年は“トムヤムクンブーム”が再燃するのだろうか…。
タイのローカルタイ料理店をブログで毎日紹介し、月間13万以上のPV数を誇る「激旨!タイ食堂」の運営者に話を聞いてみた。
*画像は「激旨!タイ食堂」のスクリーンショットです
「日本ではパクチーブームが徐々に来ており、東京にはパクチー専門の飲食店が注目を集めています。ただインスタント食品として見た場合、パクチーそのものだけで提供するのは難しいため、パクチーを食材の1つとしたトムヤムクンに目をつけたのかもしれません。トムヤムクンは変わらず日本人に人気のタイ料理ですので」
すでに出尽くした感があったトムヤムクン商品。2016年、ふたたびタイ料理の代表格として注目されるのか。
(取材・文/しらべぇ海外支部・西尾康晴)