【潜入!北朝鮮③】これから旅行を考える人に伝えたい「より楽しむための4箇条」
2回にわたって、かつて北朝鮮を旅行した時のことを書いたが、筆者の場合は「仕事の都合上、渡航日の選択肢が少なかったこと」や「事前情報や準備が少なかったこと」によって、旅の魅力が低減していしまったことは否めない。今回は、これから北朝鮮旅行を考えている人に「より楽しむための4箇条」をお伝えしたいと思う。
8月~10月に行くのが吉
北朝鮮の代名詞のひとつに「マスゲーム」があるが、この期間には「アリラン祭」と呼ばれるマスゲームイベントが行われる。なお、年によっては行われないこともあるようなので、事前に旅行代理店へきちんと確認しておこう。
他には4月15日も狙い目だ。この日は金日成国家主席の生誕記念日であり、ガイドいわく、国家をあげて祝福する様子を見ることができるそうだ。そういう意味では2月16日の金正日総書記の生誕記念日も同様だが、北朝鮮の2月はとても寒いので防寒はしっかりしておこう。その他にも、日程が合えば「学校参観」もできるツアーがあるようだ。筆者が行ったのは冬休みのタイミングだったことが行ってから判明し、非常に悔やまれた。
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写真撮影「OKな場面」と「NGな場面」がある
当初のイメージからすると意外なほど、写真撮影については認められているが、
・建設などの作業現場
・一般市民を本人の許可なく撮ること
・その他機密の施設等
・本屋
は撮影を禁じられた。「作業現場」がNGな理由は、「過去に渡航した人が、帰国後に『強制労働させられているシーン』という事実に反した紹介とともに、画像をネット上に公開したことがあったから」だそうだ。写真を撮る前にはガイドに「撮影OKかどうか」を確認しよう。
本屋がNGな理由はよくわからない。ちなみに筆者が訪れた街の本屋に並んでいた本は、9割が金日成・正日の著作だった。
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何があっても「ガイドと離れての単独行動」をしてはいけない
ガイドの管理下を離れた時に何らかのトラブルを起こして、現地の警察のお世話になった場合、「帰国を保証できない」と、筆者はガイドに言われた。日本と北朝鮮の関係は、今そういう状況にあることを肝に銘じておこう。
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3泊4日では、やや足りないかも
筆者が行ったスケジュールでは、1日目と4日目は飛行機での移動がメインだったため、観光できたのは実質2日程度であった。板門店や開城の世界遺産を巡り、また平壌市内では地下鉄に乗ったり、本屋やビアホールなどを訪れたりもしたが、他にも行ってみたい観光地や商業施設はたくさん存在した。そう何度も行ける場所ではないので、行く機会があればある程度長い期間を確保しておきたいところだ。
(文/しらべぇ編集部)