「キモ上司にあげるなんて…」義理チョコ強要はパワハラ?
2月のイベントと言えばバレンタイン。心なしか以前よりは下火になってきたとはいえ、男子ならなんだかんだで気になるはず。
モテない人でも、日本独自の習慣で『義理チョコ』なるものをもらえて、嬉しい思いをした男性もいることだろう。
しかし、この『義理チョコ』、職場で女性社員に強く求めた場合、『パワハラ』と捉えられかねないことが、しらべぇの調査で判明した。
■女性の4割は「パワハラ」と回答
アンケートサイト「マインドソナー」で「職場で男性社員が女性社員に義理チョコを要求するのは『パワハラの一種』だと思う?」と質問したところ、「パワハラだと思う」と答えたのは全体の35.6%。
これだけでも十分高い数字と考えられるが、女性に限定すると数字はさらにアップ。じつに40%の女性が「パワハラだと思う」と回答した。男性陣も無視できない数字のはずだ。
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■実録!こうして私は義理チョコを求められました
しらべぇでは実際に「職場で義理チョコを強要されたことがある」と語る2名の女性に接触。話を聞かせてもらった。
①Mさん(25歳女性・IT企業アルバイト)
「私が働く会社では、『女性社員がみんなで男性社員にチョコを渡す』というイベントがありました。毎年のことなので女性社員が嫌々計画し、事情を知らない入りたての私から500円を徴収。交流のない男性社員のためにお金を出すのが、本当に嫌でした。
男性もお返しに二人一組でデスクを回ってチョコを渡しに来てくれるんですけど、あれを待つ時間も苦痛。ただ、うちの会社は普段からギスギスしてるから、その空気を和らげてくれるイベントではあるかも。まあ、翌日からはいつも通りなのですが」
②Sさん(23歳女性・ゲーム会社勤務)
「私が勤める会社は、創業15年のソーシャルゲーム会社。女性の多い会社なのですが、なぜか昔気質な男性が多く、『バレンタインには女子社員が部署の男性社員に義理チョコを渡す』という暗黙のルールがありました。もちろん自腹です。
渡さないという選択肢はあり得なくて、とくに新卒の場合はそれだけで目をつけられたり…。業務になんも関係もないことまで仕事に一貫に捉えられるというか、『仕事以外の関係性も仕事に影響するのだから、仕事以外の部分でも部下は上司に気を遣うべきだ』みたいに考える男性が多くてゲンナリです。今の時代、公私は分けて考えるものじゃないですか?
ホワイトデーにはお返しをもらうので、文句は言えない立場なんですが、『ちょっと待てよ? 望んでもいないお返しのせいで文句言えなくなるのもおかしくね?』ってのは思います」
女性の本音は、予想以上に厳しいことが確認できる結果となった。こんな風に陰で酷く言われるくらいなら、最初から義理チョコなんていらないと思ってしまう男性も多いと思われるが…。
日本の義理チョコ事情は今後、どのように変化していくのだろうか?
(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓)