日没が閉館の合図!ロマンチックが止まらない美術館とは…
日本国内には600を超える美術館がある。そのなかで日没を閉館の合図にする、ロマンチックすぎる美術館があることをご存じだろうか?
しかも「日本夕景百選」にも選ばれる、夕日の名所でもあるという。
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■国内でも珍しい開館時間
日没を閉館の合図にしているのは、島根県松江市にある「島根県立美術館」。オールシーズンではないものの、3月~9月の間は日没後30分までを開館時間とする国内でも珍しい美術館だ。
※10月~2月は日没問わず18:30まで
じつは滋賀県蒲生郡の「日没美術館」が同じような試みをしているが、現在はどうやら不定期開館らしい。現状では日没とともに閉館する国内の美術館はここしかないといえる。
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■日本夕景百選の夕日を堪能
島根県立美術館は日本有数の湖、「宍道湖」のほとりに建っていて、ここから望む夕景は「日本夕景百選」にも選ばれている。そもそも同美術館は、夕日鑑賞を見込んだ上で設計されたとか。
たとえば、館内ロビーの湖側は全面ガラス張りで、屋上には展望テラスも設置しているのだ。日没時になると、湖から館内に見事な夕日が差し込む。
見渡せば湖に夕景が広がり、空はオレンジとブルーのグラデーションが――といった具合にとにかく美しい。これを見たり撮ったりするためだけに、遠方から訪れる人も少なくない。
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■ロマンチックが詰まった美術館
「水と調和する美術館」をコンセプトにする島根県立美術館は、水に関連する名作を多数収蔵している。ピックアップするとクロード・モネの『アヴァルの門』、葛飾北斎の『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』、ギュスターヴ・クールベの『波』などがある。
もちろん時期によって展示される作品は随時変化するが、湖のほとりで見る作品としてはピッタリなものばかり。それらを見て回っているうちに、日没がはじまって閉館に…なんてロマンチックすぎやしないだろうか。
【島根県立美術館】
住所:島根県松江市袖師町1-5
開館時間:10:00~日没後30分(3月~9月)/10:00~18:30(10月~2月)
(文/しらべぇ編集部・ヨシマツキョウスケ)