【神解説】「確定申告」は儲かってないときにこそするべし!
毎年、クリーンな芸能人を起用したCMでもお馴染みな確定申告(過去にはインターネット上で確定申告が完結するe-TaxのCMに渦中のベッキーも出演していたが)。
確定申告をしなければならない代表的な人は、個人事業主。年末調整がされていない人は、1年の税金を自分で計算・申告する必要がある。また、サラリーマンでも副業をしている人は確定申告をしなければならない可能性が高い。
そこで確定申告をするべき人、またする際のポイントをお伝えしよう。
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■その副業は単発? 継続的?
まず、副業の金額が所得(収入-費用)で20万円を超える場合には確定申告が必要だ。この副業も単発なのか、継続的に収入が見込めるのかで取扱いが異なるのだが、明確な線引きはされていない。
厳密な取り扱いは税務署に確認してもらうよりほかないのだが、「継続的に収入が見込める!」となれば本業と合算することができる。
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■儲かってないときこそ確定申告を!
確定申告は儲かったときにしかしないと思っている人もいるが、じつは儲かってないときにこそ申告すべきなのだ。
本業の黒字 + 副業の赤字 = 黒字減 … 税金戻る!
たとえば、安く仕入れて高く売る「セドリ」という副業がある。古本屋にて100円で買ったものをオークションでは500円で売って、400円儲けるような仕組みだ。 仕入値より売値が小さくなることだってある。
年間で負け越したときは「見る目がなかった」と泣き寝入りするのではなく、確定申告してほしい。また、盗難や横領によって高額なものを失った場合にも、確定申告をすれば税金が戻ってくることもある。
損したときに確定申告が有用なことを理解して頂けただろうか。素人では判断の難しい確定申告であるが、どれほどの人がしっかりと意識しているのだろう? しらべぇでは、20代~60代の全国男女1340人に調査をしてみることに。
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■3人に1人は確定申告が無縁と思っている!
全体平均では、33.4%と3人に1人が無縁という結果に。税金が戻る可能性のある手続きを国が率先的に広めるわけもないので、無関係だと思っている人も多いのかもしれない。
そして、年代別に見ると不思議な結果になっている。年齢と確定申告の意識が緩やかに比例しているのだ。
終身雇用の残る日本が、副業大国な可能性は考えづらい。住宅ローンを組むと初年度は確定申告が必要になるが、それが原因だとしても緩やかに比例している原因とも思えない…。
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■確定申告意識の低い県と人が判明
日本人は真面目で納税意識が高いと思われるかもしれないが、どうも県民性があるようだ。ご覧のとおり、神奈川県の確定申告意識が凄い!
神奈川県民の何がそこまで確定申告へと向かわせるのだろう? ちゃんと納税しようと思っているのか、それとも戻ってくることが分かっていて積極的に申告する頭脳派なのだろうか。
一方で意識が低かったのは、京都府民。伝統を引き継ぐ本業1本の人が多いからなのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・ワダノヒトシ)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年1月22日~2016年1月25日
対象:全国20代~60代の男女1,371名