「信長と龍馬、理想の社長はどっち?」の問いに愛知県民裏切り
日本は「リーダー不在の国」と言われている。確かに我々の国では、強烈なカリスマ性を持った指導者が生まれにくい。
それは日本人が「和を持って尊しとなす」ことを最優先にする民族だから、と言ってしまえばそれまでだ。しかし、日本史を紐解くとごく稀に強力なリーダーシップを発揮した人物が出てくる。
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■「魔王」と「志士」
「日本史上最大のカリスマリーダー」といえば、織田信長の名を挙げる人が多い。信長は、16世紀中葉の歴史人物の中で初めて天下統一のビジョンを体現した人物である。それ故に自分と対立する勢力は次々に斬って捨てた。
だが同時に、優秀な人材を経歴や身分に関係なく重用し、鉄砲という新テクノロジーも積極的に導入した。信長は言い換えれば「戦国のベンチャー企業家」である。
一方、それとはタイプが違うカリスマリーダーも存在する。坂本龍馬だ。龍馬の功績とは一言で言えば、「利権団体同士を合併させた」ということ。
インターネットどころか電話も電報もない時代、諸藩との裏会議を繰り返してバラバラだった各勢力を一つの組織に再編させた。これが明治新政府の土台となったのだ。
さて、ここで現代人に問いかけよう。織田信長と坂本龍馬、理想の社長はどちらだろうか?
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■圧倒的な「龍馬支持」
調査の結果、全体の73.4%の人が「理想の社長」として坂本龍馬を選んだ。圧倒的な得票数である。
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■お膝元でも結果は変わらず…
この傾向は、都道府県別に分けても変わらない。意外なことに、愛知県民に絞った場合の信長の得票率もわずか20.9%に過ぎないのだ。愛知といえば、信長のお膝元のはずだが、全国平均を下回る支持率の低さとなっている。
やはり「魔王」と呼ばれるほどの強烈過ぎるリーダーシップや独裁性は、敬遠されてしまうらしい。
その点、坂本龍馬は「社長と部下」ではなく「同志」としてこちらを見てくれるというイメージがある。現代の日本人は、「優秀だが厳し過ぎる上司」よりも「肩の凝らない上司」を求めているようだ。
(文・取材/しらべぇ編集部・澤田真一)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年1月20日~2016年1月24日
対象:全国20代~60代の男女1340名