『ウルトラマン』シリーズを初めて見るときに避けるべき作品は…
こんにちは、モノブライトのベース、出口です。
SNSで告知していましたが、『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系列)に「特撮好きミュージシャン」として出演しました。特撮ファンにはお馴染みの『怪獣酒場』に行き、ウルトラマントークに花を咲かせました。
KinKi Kidsのおふたりや特撮を知らない視聴者の方に特撮、とくにウルトラマンの面白さを伝えることができたのではないかと思います。
実際、ウルトラマンに興味を持ったけど「何から見ればいいの?」と悩む方が多くいらっしゃいます。テレビ、映画、ビデオなど、膨大な作品数からくる疑問なのですが、これは非常にもったいない。
そこで今回はその悩みを解決すべく、ウルトラマンの楽しみ方と鑑賞するにあたってのおすすめの順番を提案したいと思います。
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■初視聴に初代ウルトラマンは向かない
巨大ヒーローものとして1966年に放送されたウルトラマンは、テレビシリーズだけでも33作品。
これは「もっとも派生テレビシリーズが作られたテレビ番組」として、ギネス世界新記録に認定されています(2015年9月時点)。
ウルトラシリーズの特徴は、「怪獣は時に絶対的な悪ではない」ということ。勧善懲悪に収まらない物語は、初代ウルトラマンから盛り込まれていて、この特徴はほぼすべての派生作品に受け継がれています。
しかし、「初めてのウルトラマン体験」として初代ウルトラマンを選ぶのは、少し難易度が高いのでおすすめできません。
放送された時代を考えると当然ですが、ウルトラマンはテレビ特撮番組黎明期の作品。今の目で見ると、物語のテンポや特撮技術に制作者全員の試行錯誤が見られます。
この部分は「味わい」や「テレビ特撮の歴史的資料」とも言えますが、初めて見る方にこの味わいが伝わらず、悪印象になってはいけません。
最初に触れる作品は、間口が広くわかりやすい作品が良いでしょう。
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■ウルトラシリーズを次の時代に引き上げた重要作品
特撮作品の面白さの根本は、「他の人に面白さを話したくなる部分」。特撮技法、怪獣のデザイン、物語の奥深さ、時代背景、さまざまな部分に見られますが、シリーズの中で圧倒的に間口が広く、初めて見るのに最適な作品があります。
それが『ウルトラマンティガ』(1996年)。
最大のポイントは、主人公マドカ・ダイゴ隊員を演じているのがV6の長野博さん、主題歌はV6の『TAKE ME HIGHER』。
特撮技法や作劇に関しての難しい話は抜きにして、「V6の長野君が主演のウルトラマンだよ」というポイントは、ウルトラマンという作品の世界の入り口を大きく広げています。
よって、最初に見る作品はウルトラマンティガが最適!
見る順番は『ウルトラマンティガ』を起点に、ウルトラ兄弟が総出演する『ウルトラマンメビウス』(2006年)まで見てください。
ここまできたら、あなたはもう特撮の知識、楽しみ方を深く知った立派なウルトラファンです。あとは好きなシリーズを選んで、心ゆくまで楽しみましょう。
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■最新作『ウルトラマンX』が公開中
今回提案した視聴順は、あくまで「特撮への入り口の広さ」なので、初代ウルトラマンから見始めて特撮技術の進歩を辿る…という見方でも良いと思いますし、現行作品も最初の入り口としてはいいでしょう。
現在の最新作は、3月12日(土)に劇場版の公開が始まった『ウルトラマンX』。劇場版なので視聴時間も2時間ほどですし、過去作品のウルトラマンも登場します。
ウルトラマンに興味がある方は、ぜひ劇場で「初めてのウルトラマン」を体験してみてはいかがでしょうか。
(文/モノブライト・出口博之)