絵心ない人が「トラウマ負うから美術の時間なくして」と提言
21日、テレビ朝日系列の人気番組『アメトーク』の2時間スペシャル内で、「絵心ない芸人」が放送される。
チュートリアル徳井、サンドウィッチマン伊達、中川家礼二らおなじみのメンバーに加え、今年からアメリカ大リーグロサンゼルス・ドジャースに所属する前田健太も登場する予定。
運動能力は高い前田だが、絵のほうは「アレ」なようで、昨年ヒーローインタビューで見せた直筆絵画入りTシャツが「ひどすぎる」と話題に。
マエケン画伯(笑)#carp #カープ pic.twitter.com/bbeiRioh20
— gunyo (@kzak_nyohoho) April 9, 2015
おそらく体育の成績は5段階の5だったと思われる前田だが、美術のは1か2だったのかもしれない。そう考えると、体育にしても美術にしても、生まれつきの能力がモノをいう分野であり、学校教育で評価するのは理不尽にも思える。
美術や体育は本来楽しむものだが、運動能力が低いことをバカにされたり、書いた絵を冷やかされるなどしていじめに発展するケースもあるそう。
俺は運動音痴だが
体育の授業やらの順位付けに絶望するだけでなく
鉄棒などの課題についても出来ないことを責め続けられる幼少期を送ったため
スポーツに関する事がトラウマになったらしく
運動という事次第に嫌悪感を覚えるようになった
今更健康のために運動しろとかいわれても無理だな— 五十四 (@samuraigun54) February 10, 2016
絵が下手すぎていじめにあっていた。家庭科では「なにこれ、ひどいねー恥ずかしいねー!」と教師に嘲笑された。ダメなのは体育だけではない。
— もえ (@moecorobockle) January 15, 2015
もし美術の時間に書いた絵を発端としていじめを受けてしまうと、一生のトラウマになってしまうのではないだろうか。
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■美術の時間に書いた絵が下手だと言われトラウマになったことがある?
そこでしらべぇ編集部が全国の男女に「子供のころ、美術の時間に書いた絵が『下手だ』と言われトラウマになったことがあるか聞いてみた。
「ある」と答えたのは男性8.1%、女性10.0%で数字的には大きくはないことがわかった。とはいえ、調査には絵が上手い生徒も含まれるので、絵心のない人に限定すると、もう少し増えそうではある。
■30代がもっともトラウマになっている
次にトラウマになったことがあると答えた人を性世代別に見てみよう。
30代女性がもっとも多く12.8%、続いて30代男性が12.7%。どうやら、もっとも「絵が下手」と言われトラウマになった世代は30代のようだ。ちなみに、子供向け番組の『スプーえかきうた』で妖怪のような獣を書いてしまったはいだしょうこは30代後半。
また、『アメトーク』に出演する芸人が多い40代男性は8.1%にとどまり、20代男性が10.8%で3番目に続いた。40代は芸人たちのように笑いのネタに変えているのかも。
調査を見るかぎり絵が下手であることを指摘されて「トラウマ」を持つ人は少ないようだが、確実に存在していることも事実。教育の場で「嫌な思い」を子供に植え付けてしまうのは、たとえ人数が少ないとしてもいかがなものだろうか。
(文・取材/しらべえ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年1月20日~2016年1月24日
対象:全国20代~60代の男女1340名