梅の人気度、桜に完敗!北海道では「見たことない」という人も

2016/02/18 11:00


桜

日本気象協会が2月3日、今年の「桜開花予想」を発表した。

今年の開花は、九州・四国で平年より遅くなりそう。中国・近畿から東海・北陸・関東にかけてはほぼ平年並み。東北は平年より早く、北海道では平年並みを見込んでいる。

紅梅
©写真AC

目を向けられやすい「桜」に比べると、地味なのが「梅」。桜と並ぶ春の花だし、暖かいところでは既に見頃を迎えているというのに、注目度も期待度も低めだと感じる。


画像をもっと見る

■「梅より桜」でほぼ一致

グラフ

しらべぇ編集部の調査によると「(桜の)花見よりも観梅のほうに魅力を感じる」という人は7.8%。梅は、やはり注目も期待もされていない。


関連記事:【冬の沖縄】桜の名所になぜ宴会スペースがない?冬のお花見で宴会をしてみた

■北海道には「梅派」見られず

さらに調査を進めて都道府県別に見ると、ひときわ「観梅派」が少ないところがあった。北海道では、桜の「花見派」が観梅派を圧倒し、桜よりも梅という人はわずか1.8%に過ぎない。

これほどまでに梅が注目されない理由を求めて、北海道在住の人に聞いてみた。

梅の名所を知らないし、この目で花を見たこともない」と釧路市の30代女性。札幌市の30代女性もわざわざ梅を見に行ったことはなく「市内には梅林があると聞くが、観梅の話は出ない」と話す。もちろん桜の花見は「宴会でわいわい盛り上がる」という。


関連記事:【男女253人】桜舞い散る度に思い出すことは? 死、卒業、失恋…

■梅より「桜」が早く咲く?

エゾヤマザクラ
エゾヤマザクラ ©写真AC

驚いたのは、北海道では桜と梅が同時に咲くということ。札幌市の20代男性は「むしろ桜の方が梅よりも先に咲くこともある」と教えてくれた。手元の資料によると、数少ない梅の名所で平年の見頃はおおむね「5月中旬~下旬」となっている。

一方、桜の名所では早いところで「4月下旬」が見頃。多くが「5月中旬」「5月下旬」としていた。名所の中には、本州以南で一般的な「ソメイヨシノ」よりも一足早く開花する「エゾヤマザクラ」が見られるところも多い。

開花でも桜に先を越される北海道の梅は、なおさら立場が苦しいところだろう。

(文/しらべぇ編集部・前田昌宏

qzoo調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年1月22日~2016年1月25日
対象:全国20代~60代の男女1,340名

北海道調査花見
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング