梅の人気度、桜に完敗!北海道では「見たことない」という人も
日本気象協会が2月3日、今年の「桜開花予想」を発表した。
今年の開花は、九州・四国で平年より遅くなりそう。中国・近畿から東海・北陸・関東にかけてはほぼ平年並み。東北は平年より早く、北海道では平年並みを見込んでいる。
目を向けられやすい「桜」に比べると、地味なのが「梅」。桜と並ぶ春の花だし、暖かいところでは既に見頃を迎えているというのに、注目度も期待度も低めだと感じる。
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■「梅より桜」でほぼ一致
しらべぇ編集部の調査によると「(桜の)花見よりも観梅のほうに魅力を感じる」という人は7.8%。梅は、やはり注目も期待もされていない。
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■北海道には「梅派」見られず
さらに調査を進めて都道府県別に見ると、ひときわ「観梅派」が少ないところがあった。北海道では、桜の「花見派」が観梅派を圧倒し、桜よりも梅という人はわずか1.8%に過ぎない。
これほどまでに梅が注目されない理由を求めて、北海道在住の人に聞いてみた。
「梅の名所を知らないし、この目で花を見たこともない」と釧路市の30代女性。札幌市の30代女性もわざわざ梅を見に行ったことはなく「市内には梅林があると聞くが、観梅の話は出ない」と話す。もちろん桜の花見は「宴会でわいわい盛り上がる」という。
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■梅より「桜」が早く咲く?
驚いたのは、北海道では桜と梅が同時に咲くということ。札幌市の20代男性は「むしろ桜の方が梅よりも先に咲くこともある」と教えてくれた。手元の資料によると、数少ない梅の名所で平年の見頃はおおむね「5月中旬~下旬」となっている。
一方、桜の名所では早いところで「4月下旬」が見頃。多くが「5月中旬」「5月下旬」としていた。名所の中には、本州以南で一般的な「ソメイヨシノ」よりも一足早く開花する「エゾヤマザクラ」が見られるところも多い。
開花でも桜に先を越される北海道の梅は、なおさら立場が苦しいところだろう。
(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年1月22日~2016年1月25日
対象:全国20代~60代の男女1,340名