ガンバ新スタジアム完成で柿落とし!あれ…ちょっと違う?

2016/02/16 06:00


柿とこけら

去る週末の2月14日、大阪府吹田市の万博記念公園に新設されたサッカーJ1・ガンバ大阪の新たな本拠地、市立吹田スタジアムで、名古屋グランパスエイトを迎えたオープニングマッチが開催。

試合は、見事ホームのガンバが名古屋を3−1で破って、新スタジアム初勝利。「すいたスタジアム」という名前などどこ吹く風、会場は3万5千人を超えるファンで埋めつくされた。

吹田スタジアム1


画像をもっと見る

■落成して初めての興行は…

さて、スタジアムや劇場が完成して、初めて行なわれる試合や公演は「(こけら)落とし」と呼ばれる。さて、賢明な読者のみなさんは、ここで間違いに気づかれただろうか。

こけら落とし

そう、「こけら落とし」のこけらは、漢字で書くと「杮」。果物の「柿」ときわめてよく似ている字だが、図のように拡大すると柿は「木へんに市」でつくりの縦棒が途切れているのに対して、「杮(こけら)」は縦棒がまっすぐつながっている。


関連記事:【データで判明】大阪の難読地名ベスト10!いちばん読めない漢字はどれ?

■杮(こけら)って何? カキと違うの?

木くず
©iStock.com/klerik78

「杮(こけら)」とは、材木を削ったときに出る「木のかけら」のこと。建物に残った木くずを払う「総仕上げ」のような意味で、初公演がこう呼ばれるようになった。

記事タイトルのように「柿落とし」と書くと、昔話の『さるかに合戦』みたいになってしまうので気をつけよう。

(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

サッカー漢字
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング