コスト削減の影響?JRの『トイレ無し駅』導入に登山客困惑
山梨県大月市のJR鳥沢駅が、ある問題で揺れている。「駅にトイレを設置するか否か」だ。老朽化の進んだ駅舎を建て替えることになったのだが、JR東日本は新駅舎を無人化させるため、トイレを設置しないという。
大月市は駅にトイレを設置するようJRに働きかけているが、現在のところ明確な返答が得られない状況。このままだと、トイレのない鳥沢駅が誕生することが濃厚だ。
JR側は管理コストを削減する狙いでトイレを廃止したのだろうが、利用者としては我慢していた用をたそうと駅を降りたらトイレがないのでは、困ってしまう。
■トイレを流さず出てしてしまう人が多い?
気になってくるのは、無人駅の衛生状況。利用者がきれいにトイレを利用していれば、決められた時間に清掃をしておけばいいが、マナーが守られない状況では、駅からJR側にクレームが入り、余計な仕事が入る可能性があり、人件費がかさむ。
しらべぇ編集部が全国の男女に「公衆トイレの個室で用便した後、流れなかったとしたら無視して出る」か聞いてみたところ、各世代で2〜4割の人が「出てしまう」と回答。
とくに40代男性から60の男性は流さず出る人が4割を超えており、高い数字に。とうぜん小便や大便が放置されていれば臭いが充満してしまい、衛生的によろしくない。
そんなものを掃除させられるJRの清掃職員も、たまったものではないだろう。ならば、「トイレをなくしてしまえ」と考えるのも当然かもしれない。
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■利用者に意見を聞いてみると…
鳥沢駅の利用者や過去に利用したこと人に聞いてみると…
やはり利用客からは「トイレくらいはつけてほしい」と言う声が多いようだ。このままでは違った意味で「便の悪い」駅になってしまうだけに、早急な対応が求められる。
(文・取材/しらべえ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月20日~2016年9月24日
対象:全国20代~60代の男女1400名