池尻大橋の絶品ラーメン『八雲』は立地の悪さを吹き飛ばすウマさ
もはや日本の国民食と言っても過言ではない食べ物、ラーメン。立地のよい駅前には、いくつもの店が軒を連ねる…そんな光景も珍しくないだろう。
しかし、店によっては立地が悪い、辺鄙な場所にあるところもある。そして、そんな中にも人気店は存在する。たとえるなら、東京目黒区にある店『支那そば 八雲』がそれだ。
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■立地は決していいとは言えないが…
東急田園都市線・池尻大橋駅から徒歩で10分弱。東急東横線中目黒駅からなら15分程度と言ったところか。
正面の道路沿いにはこのように看板が置かれているものの、目立つわけではない。実際、はじめて訪れた人の中には見逃してしまう人も多いようだ。
道路を挟んで向かい側から見ても、一見ラーメン屋だとは思えないような印象。
しかし、店内はとてもきれいに改装されてお洒落な雰囲気。静かに流れるジャズ調のBGMが心地よい。
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■これは繁盛する! そう思えるウマさ
今回、取材班が食べたのは黒だし特製ワンタン麺の大盛(800円)。程よく縮れた中細の低加水麺が、スープとよく絡まる。
醤油ベースのあっさりとした味わいだが、魚介系のだしの旨みが半端ない。
ワンタンも、肉汁をしっかりとどめて驚くべきジューシーさ。数も6個も入っていて、量を求めてしまう客も満足できそう。色づけされたチャーシューや、太目のメンマも、この中では存在感が控えめだが、たしかな味わいである。
なお、取材班が訪れたのは平日の19時頃。幸い、待つことなく座ることができたが、20分もすれば店は混雑し、待つ人も現れた。
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■立地が悪くてもウマい店は繁盛する
お世辞にも立地が良いとは言えないこのお店。駅近ではなく、ジャンクションの付近で、付近に会社がたくさんあるわけでもない。
しかし、それでも多くのファンを獲得し、連日繁盛しているあたり、ラーメンにとって大事なのはやはりウマさなのだろう。
マーケティング的な観点から考えると褒められた立地ではなくとも、現代の口コミが持つ力は、そんな名店を無名にしておいてはくれないのかもしれない。
【支那そば 八雲】
住所 東京都目黒区大橋1-7-2 オリエンタル青葉台 2F
営業時間 (月・木・金)11:30~15:30(水・土・日)11:30~15:30 17:00~21:00
(取材・文/しらべぇ編集部・岡本拓)