家賃の『更新手数料』に若者が「二重搾取だ!」とブチ切れ
4月から始まる新生活を前に、引っ越し準備を始めている人も多い季節。しらべぇ読者の中にも、東京に出てくる地方の若者がいるかもしれない。
しかし、東京で生活するにあたっては、知っておいたほうがいいことがいくつかある。『賃貸物件の更新料』もそのひとつだ。
■田舎っぺのために解説! 更新料とは?
東京では多くの場合、1~2年間同じ部屋に住むと再契約する必要になる。その際に家賃1カ月分の『更新料』が取られるのだ。
関東や東海圏では一般的な風習なので知っている人も多いだろうが、地方出身者の中には契約書をよく見ないまま契約してしまう人もいる。結果、契約更新のタイミングで金欠に苦しむことも少なくない。
また、不動産会社への『更新手数料』が0.25~0.5カ月分併せて請求される場合も。家賃6万で1.5万円、家賃8万で2万円…と考えると、意外と大きな出費だ。
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■二重搾取と感じているのは5割も…!
『更新料』だけならまだしも、不動産会社へ『手数料』まで取られてしまうことに「家変わらないのに、手数料もないだろ!」と違和感を感じる人もいるようだ。
しらべぇ編集部がアンケートサイト「マインドソナー」で調査したところ、過半数を越える人が「賃貸物件の『更新手数料』はおかしい」と答えた。
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■不動産会社に逆ギレされて…
しらべぇ取材班が取材を進めると、「契約料と契約手数料の値下げを不動産会社に交渉した経験がある」と語る男性(20代)に話を聞くことができた。
「契約手数料が家賃の25%もかかることがムカついて、管理会社に『2年間滞納とかもないし、今後2年住むので、更新料くらいまけてもらえませんかね? 僕の1カ月分の食費で…』と丁寧にお願い電話したら『契約書に書いてありましたよね? サインもしましたよね? それが全てです。嫌なら退去してください』とキレられました。
たしかに、人気のある物件だから僕が引っ越してもすぐに埋まるんでしょうけど、2年も住んだのにそんな言われ方をするとは思わず、悲しかったです…。まあ、今のシーズンになると、同じような交渉は多いんでしょうね…」
契約書にサインをしてしまった以上、払う必要があるのは事実。
中には1年おきに契約しなおさないといけないような物件もあるので、新しく契約を交わす人は家賃や共益費の値段だけでなく、『更新料』と『更新手数料』にも注意したほうがよさそうだ。
(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓)