もらい物を捨てる抵抗感、やわらげるポイントは「物より心」
季節は春である。進学・就職・転勤などを機に引っ越しを控えている人はもちろんのこと、心機一転「散らかった部屋をすっきりさせたい」「汚部屋から脱出したい」と切羽詰まっている人にとっても悩ましいのが、部屋にあふれる「物・物・物」。うんざりしている人も多いことだろう。
物が「ゴミ」なら捨てればよいが、プレゼントなどの「もらい物」はゴミにもできず、困ることがある。
たとえばバレンタインデーのチョコレートと一緒にもらったぬいぐるみ、旅行のお土産にもらった小物類、引き出物の鍋などなど。部屋の中にひとつやふたつは見つけることができそうだ。
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■女性は「捨てられない」傾向
アンケートサイト「マインドソナー」を使った調査によると「もらい物を捨てられない」という人の割合は38.0%。3割以上の人が、もらい物を捨てられずに何となく持ったままにしているようだ。
性別では、男性の33%に対し女性は47%。女性で「捨てられない」という人の割合が大きい。
ただし、同居中の女性がいる男性では、自らの「もらい物」を不要と感じた場合、持ち帰って「お土産」と言いくるめ、女性へ託してしまうケースをよく見聞きする。
すなわち女性の側には、捨てるに捨てられない「もらい物」がさらに増える。考慮すべきかもしれない。
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■「捨てられない」心理とは
ここで、男女問わず「もらい物を捨てられない」という心理について考えてみたい。たとえば「捨ててしまうのは贈り手に申し訳ない」という強い抵抗感は、捨てられない背景のひとつといえそう。
もらい物を捨てるという行為に「贈り手の厚意を無にしてはいないだろうか?」と危惧した経験は、誰にでもあることだと考えられる。
では、贈り手の心理はどうだろうか。「もらい物」とは、贈り手の「贈らずにはいられない気持ち」が形になったものだと考えてみよう。
贈り手にしてみれば、受け手がそれを「ありがとう」と手にして喜べば、その時点で気が済んでいるはずだ。
だとすれば、「もらい物」の整理は悪徳ではない。 物質の有無・去就にポイントを置くことをやめて、贈り手の厚意そのものにいま一度、思いを寄せてみればいい。
「物より心」という「贈答の原点」に立ち返ってみることができ、悩むことなく整理が進みそうだ。
(文/しらべぇ編集部・上泉純)