今年の桜は早い?遅い? 300人の本能を調査、意外に正確
日本気象協会が2月24日、今シーズン2回目となるサクラの「開花予想」を発表した。
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■「平年並み」が大半
発表では、第一回(2月3日)では平年より遅い開花としていた四国を「ほぼ平年並み」に、平年並みとしていた東北を「平年並みか平年より早い」に、それぞれ「予想」を修正している。
各地方の開花予想 ()内は第一回
・九州=平年より遅い
・中国=ほぼ平年並み
・四国=ほぼ平年並み(平年より遅い)
・近畿、東海、関東、北陸=ほぼ平年並み
・東北=平年並み、または早い(平年より早い)
・北海道=平年並み
同協会は3月から毎週、予想を修正しながらの発表を4月下旬まで行う。「花見の日程が気になる」という人もそうだが、サクラにまつわるイベントなどの運営に携わる人にとっては、桜前線の状況がより切実に「気になる」ところかもしれない。
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■桜前線、まず東京へ
なお今回の発表では、開花が最も早くなりそうな都市に東京(千代田区)が福岡・高知・名古屋と並んで入っている。4都市の開花予想日は3月25日。東京の予想日は、第一回では3月26日だった。
たった1日早くなっただけとはいえ、東京はそうそうたる花見の名所を多数抱えるところ。「最前線都市」のひとつに入ったことで、がぜん期待が高まる。今後の「予想」に注目していきたいところだ。
なおサクラの代表的な品種で、開花日の予想でも広く対象になっている「ソメイヨシノ」は、開花日から約1週間で7分咲きになる。見頃とされているのは7分咲きから満開、散り初めにかけて。花吹雪の頃も合わせると、2週間ほど花の風情を楽しむことができる。
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■「本能的開花予想」では?
アンケートサイト「マインドソナー」を利用しての調査によると、「今年の桜はいつもより早く咲きそうだ」と感じている人は47%。
この冬が暖冬傾向だったことから「早く咲きそう」と感じている人がもっと多くなってよさそうなものだが、おしなべて平年並みとしている科学的な「開花予想」とほぼリンクしている印象。調査対象者の本能にほぼ頼った数値であるにもかかわらず、意外に精度が高い。
四季の移り変わりに敏感とされてきた日本人の「DNA」は、取り巻く環境が劇的に変化しているにもかかわらず、まだまだ失われていないということなのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)