吉徳本気の「ダースベイダー五月人形」が迫力ありすぎる
男の子の健やかな成長を願って飾る「五月人形」。ひな祭りが終わり5月の端午の節句を前にして、人形の吉徳がかなりぶっとんだ五月人形を展開しているのをご存知だろうか。
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■大人が欲しい? ロマンあふれる五月人形
それがこの「スターウォーズシリーズ」五月人形。吉徳浅草橋本店に行ってみると、ダースベイダーとストームトルーパーがガラス越しにこちらを凝視している。
すごい存在感だ…。となりにはストームトルーパーもちょこんと鎮座。
こちら胴体はなく兜飾りだけ。ダースベイダーを見た後だと、なんだか可愛らしい。
税込37万円弱…すべて職人による手作業でつくられている本格的な武者人形のため、けっこうなお値段である。息子のためではなく、自分の為に購入してしまうスターウォーズマニアもいるかもしれない。
実際昨年のこどもの日前には、オンラインショップで売り切れになるほどの盛況ぶりだったようだ。
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■吉徳の本気がすごい
特筆すべきは、吉徳のスターウォーズシリーズへの熱の入れよう。甲冑や鎧兜のデザイナーには竹谷隆之氏を抜擢した。じつはこの方、世界的にも名だたるクリエーターなのである。
現在に至るまで「仮面ライダー」や「ゴジラ」、「ファイナルファンタジー」といったキャラクターのフィギア原型をデザインしてきた竹谷氏。熱狂的なファンも多く、なんとNIKE社長Mark Parker氏が直々に作品を求めに来たこともあるそう。
そんなフィギュア界のプロフェッショナルが手がけたこのシリーズ。なるほど、このド迫力にも十分うなずける。
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■ダースベイダーのモデルはあの武将だった!
ダースベーダーの劇中でのあの姿。じつはあれ、日本のある武将をモデルにしてデザインされたそう。その武将とはズバリ、仙台藩初代藩主「独眼竜」こと伊達政宗。
伊達政宗が装備していたのは「黒漆五枚胴具足」(くろうるしごまいどうぐそく)という鎧。ダースベイダーのマスクにはあの特徴的な月の前立物こそないものの、なんとなく形が似ているのが見て取れる。
仙台市博物館の関係者は以前、
「この映画の製作関係者だという人から電話があり、伊達政宗の黒漆五枚胴具足の写真が欲しいと言われ、米国に送った」
とも明言している。
実際にこの本の中で伊達政宗の兜の写真が使用され、「日本の武将を参考にした」と記されていることから、どうやら本当らしい。
「顔がいのち」をポリシーに作られている吉徳の人形。このスターウォーズシリーズも、もれなく、むしろもっとも「顔がいのち」な人形なのかも。