スマホ時代に「漫画週刊誌」をわざわざ買うのもスマホ世代

2016/03/15 11:00


マンガを読む男性
©写真AC

3月17日は「漫画週刊誌の日」。あまり知られていない記念日だが、1959(昭和34)年に日本最初の週刊少年誌となる「少年サンデー」と「少年マガジン」が創刊した日にちなむ。

写真は「サンデー名作ミュージアム」のスクリーンショット
(写真は「サンデー名作ミュージアム」のスクリーンショット)

公式サイトで見ることができる「少年サンデー」創刊号では、「スポーツ選手のグラビア」「未来の乗り物」「無線局」などをテーマに巻頭特集が組まれ、マンガのみならず「活字」すなわち読み物にも力を入れていたことがわかる。

以来、半世紀かけて同誌がマンガ中心の構成に変わったのは、時代の移り変わりに合わせながら読者の好みを反映してきたということなのだろう。


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■定期購入率は一ケタ

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しらべぇ編集部の調査によると、漫画週刊誌の定期購入率を示す割合は5.7%。バラエティー豊かな漫画週刊誌が発行されている上に、収録作品がテレビドラマや映画の原作としての人気が高いわりには、思いのほか少ないという印象だ。


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■スマホ台頭の影響か?

漫画週刊誌は、一昔前には「暇つぶし」アイテムのひとつとしてメジャーな地位にあった一方、「大人が電車でマンガに夢中なのはいかがなものか」と、若年層以外にも愛読層が広がったことの是非について議論が盛んに交わされたことも。

現在の暇つぶしアイテムは、すっかりスマホに取って代わられた感があるが、とりわけ「スマホゲーム」を愛好する人を指して「大人が電車でスマホに夢中なのは…」という意見がしばしば飛び出すあたりには、何やら共通点が感じられなくもない。

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ただし、スマホ世代の中心ともいえる「20代男性」では定期購入率が14.4%と、性年代別では最もよく漫画週刊誌を購入している傾向だ。

となると、彼らのニーズに耳を傾けてみることで、落ち目といわれて久しい漫画週刊誌にも、希望の明かりが見えてきそうだ。 創刊時の活字メディアか変化をとげた歴史をばねに、ドラスチックな転換を視野に入れてほしいところではある。

(文/しらべぇ編集部・上泉純

qzoo調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年2月20日~2016年2月24日
対象:全国20代~60代の男女1,348名

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