今夜は公認!商店街の「地べた」で酒盛りしまくりイベント盛況
兵庫県姫路市の中心市街地にある商店街「姫路御幸通」「二階町」で3月18日、アーケード内の公道を畳敷きにして宴会を楽しむイベント「姫路畳座」が開かれた。
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■姫路畳座とは?
畳座は今回で9回目。地元が舞台の大河ドラマ放映や地域博覧会の開催、商店街アーケードのリニューアル完成といった「節目」ごとに有志が企画して開催してきた。
参加者は、この日限りでしつらえた「座敷」へ酒や食材を持ち込める。普段は許されない「地べた」での宴会をおおっぴらに楽しめるとあって、毎回盛況だ。
なお今回の畳座がちなんだ「節目」は2015年3月の姫路城「平成の大修理」完成。そろそろ1年がたつだけにやや中途半端な印象だが、完成からしばらくは城を目当ての観光客が押し寄せた事情もあって、「それどころではなかった」のかもしれない。
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■畳座「メニュー」あれこれ
当日、参加者が宴席で味わっていたメニューは、まだまだ肌寒い季節とあって「鍋もの」が主流。仕出しで調達したとおぼしきオードブルを囲む人も多かった。
変わったところでは、関西の家庭に必ず1台あるとされる「たこ焼き器」で作るアヒージョをつついていたグループも。焼き肉などの煙が上がるメニューは持ち込み禁止だが、この程度なら許されるようだ。
食べ物・飲み物は、串カツやおでん、アルコール類などを提供する特設の屋台でも調達が可能。屋台では、イベント参加費2,000円を支払うともらえる1,000円分の金券が使える。
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■まだまだ「上」を目指せそう
一方、商店街傘下の各店は、数百人がべったり2時間居座ってくれるイベントがすぐ近くで行われているにもかかわらず、早々とシャッターを下ろしてしまう。
見たところ、イベント向けの商材を扱うなどして商機に預かろうとしたところは一店もなかった。
ちなみに姫路市の人口は53万人。中心市街地の玄関口にあたるJR姫路駅・山陽姫路駅には、路線バスと合わせると1日15万人ほどが乗り降りする。
ポテンシャルは十分だから、市民や観光客が気安く参加できる仕組み作りにはもっと力を注いでいいかもしれない。
初めて参加した人が「次回も楽しみ」と口をそろえて喜ぶというイベントだけに、知名度の低さが否めないのは惜しいところだ。
(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)