本当に×3タメになる!高級レストランで恥をかかない仏式テーブルマナー基礎知識
皆さんは、結婚式や取引先との会食、高級レストランでのデートなどの場面において、キチンとしたテーブルマナーで食事をする自信がありますか? えぇ、筆者はまったくありません。
では、今までどうしてきたかというと、周りの様子を見ながらどうにかやり過ごしてきました。そして、「高級レストランのコース料理」を食べるデートは、恥をかきそうなので選択肢に入れたことがありません。デキる人から見れば笑い話かもしれませんが、そういう人って結構多いと思うんです。
そんな状況になる度に、テーブルマナーを学んでおけば良かったと思うものですが、思うだけではいつまでたっても前進しないので、ホテル インターコンチネンタル 東京ベイで開催されているテーブルマナー講座に参加してきました。
教えてくれたのは、ホテルにお店を構えるフランス料理レストラン「ラ・プロヴァンス」でマネージャーを勤めている神田さん。基礎のテーブルマナーを教えてもらったので、今すぐ実践できるものを中心にレポートしたいと思います。
画像をもっと見る■テーブルマナーには、フランス式とイギリス式があった
まず、テーブルマナーの歴史について教えてもらいました。そもそも、テーブルマナーは中世のフランスで「料理を楽しむため」に生まれたもの。長い歴史をかけ、楽しく綺麗に食事をするためのマナーが磨かれてきました。
そして、歴史的にフランスとライバル関係にあるイギリスが対抗して作ったのが、イギリス式のテーブルマナー。そのため、大きく分けると2種類のテーブルマナーがあるそうです。今回は、より歴史が古いフランス式のテーブルマナーを中心に紹介していきます。
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■フランス式とイギリス式でマナーが異なるナイフとフォークの扱い方
はじめに、ナイフとフォークを使った正しい食べ方・置き方を教えてもらいました。
・ナイフとフォークが数本並んでいる場合は、外側に並べられているものから使う
・フォークでごはんを食べる時、腹にのせるのがフランス式、背にのせるのがイギリス式
・食事中に手を休めたい場合は、八の字にナイフとフォークを置く
・食事が終わった合図は、直角(3時の方向)に置くのがフランス式、垂直(6時の方向)に置くのがイギリス式、斜め45度に置くのが日本式
・ナイフを置く場合は、ナイフの刃を内側に向けて置く
驚きだったのは、フォークを使ったご飯の食べ方。筆者は、フォークの背にご飯をのせて食べると教えられてきたのですが、これはイギリス式だそう。フランス式はフォークのお腹にご飯をのせて食べてよいそうです! どっちで食べてもナマー違反じゃないそうなので、食べやすいフランス式で食事を楽しんでくださいとのことでした。
ナイフとフォークの置き方は、フランス式は直角に、イギリス式は垂直に置くのがマナー。日本では斜め45度に置く方が多いそうですが、どの置き方でも問題ないそうです。ただ、ナイフを置く場合は、ナイフの刃を内側(自分側)に向けること。ナイフの刃を相手側に向けると「敵意がある」という意味になるので、これができているかどうかでテーブルマナーを知っているかの判別がつくそうです。できている人が少ないので、意識して覚えておくと差がでるポイントになります。
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■スープの飲み方について
続いて、スープの飲み方を教えてもらいました。
・手前から奥へスプーンを運んで食べるのがフランス式、奥から手前へ運ぶのがイギリス式
・器を持ち上げてスープを飲まない
・スープが少なくなってきたらカップを傾けてスプーンに運ぶ
・飲み終わったらスプーンはカップ皿の上に置く
スープは、奥から手前にスプーンを運んで飲むものだと思っていましたが、手前から奥へスプーンを運ぶのがフランス式。これは、対面にいる人から見た時の「上品さ」を意識しているそうです。実際に対面にいる方にフランス式とイギリス式でスープを飲んでみてもらったところ、確かにフランス式の方が滑らかで上品さがありました。女性は特に意識したほうが良いポイントかもしれません。
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■ナプキンの正しい使い方
意外に扱いに困るのがナプキンではないでしょうか。なんとなく膝にのせている方が多いと思いますが、ナプキンは料理が運ばれてくる前に少しずらして2つに折り、輪になったほうを手前にして膝にのせるのが正しい使い方だそうです。ナプキンを膝にのせるタイミングは、「料理をオーダーした時」「飲みものがきた時」などがスマートに見えるそう。
ほかにも、席を立つときは椅子の上にナプキンを置くのが正しいマナーとのこと。テーブルの上に置いて席を立つのは同席者に失礼にあたるので注意が必要です。
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■コーヒーや紅茶の飲み方
最後に、食後のコーヒーや紅茶の飲み方を教えてもらいました。基本的には普通に飲めば良いのですが、気をつけないといけないのが「砂糖の入れ方」と「冷まし方」。まず砂糖の入れ方は、角砂糖をスプーンの上にのせ、スプーンをコーヒーや紅茶の中に沈めて、かき混ぜます。トングで直接角砂糖を入れるのはマナー違反なので注意してください。
次に「冷まし方」。つい「フーフー」してしまいそうになりますが、これはマナー違反。正しくは、スプーンで表面をなぞって冷ます、もしくは、スプーンでかき回して冷ますそうです。スプーンはコーヒーや紅茶の温度に対して冷たいので、それを利用して冷ますのがスマートだと教えてくれました。
いかがでしたでしょうか? これを覚えておけば、結婚式や会食、デートなどで慌てることなく自信を持って料理を楽しむことができそうですね。とはいえ、今回は基礎中の基礎。テーブルマナーは一生使えるものなので、気になった方はこの機会にテーブルマナーについて学んでみるのも良いかもしれません。確実にレベルアップでき、また食事にゆとりも持てるのでオススメです。
●テーブルマナー講座は実際に料理を楽しみながら教えてもらいます
●ナプキンの使い方を教えてくれている神田マネージャー
(文/しらべぇ編集部・砂流恵介)