【成瀬心美の嫌よ嫌よも愛のうち】私を正式に謝罪させたポップコーンたち
みなさんこんにちは、成瀬心美です!
私は、大好きなモノ・コトに対して、最初は“キラい”から入ることが多いというややこしい性格をしています。このコラムではたびたび、そんな「最初はキラいだったけど、いつの間にか大好きになったモノ・コト」を紹介しています。そして、今回紹介するモノほど、最初のキラい度が強かったものはありません。
キラいというか、「なめていた」のほうが正解かも…。それは、“原宿のポップコーン”です!
流行ってますよね、ポップコーン。原宿や表参道付近を歩くと、「ギャレットポップコーンショップス(Garrett Popcorn Shops)」とか「ククルザ ポップコーン(KuKuRuZa popcorn)」などにとんでもない行列ができています…。
もうね、この一言に尽きるとこなんですけど…
「ポップコーンごときに3時間も並べるか!映画館やディズニーランドだと5分もせずに買えるわぁぁぁ!!!」
てな感じです。
ポップコーンっていうのは、位置付けとしては、「あれば、食べるもの」。映画館とか友達の家での飲み会とか、まぁそこに“あれば”手に取りますけど、わざわざお友達と午前中に原宿で待ち合わせて、「ごめん、5分遅れる!行列今どんな感じ!?…え!!3時間半!?」とかLINEして、「並ぶ前に1回トイレ行っておこうか?あと、なんか飲み物買っとこ!!」とか保険かけて、そんなまでして何時間も並んで買うようなものではないと成瀬は思うのです。
だから、最近の「謎のポップコーンブーム」に私は呆れていたんです。「ホラー映画だと、ポップコーンを作り始めるとそれは殺人鬼が現れるフラグなんですけどねぇー、でへ」とか思ったり。テレビで長時間並んでバケツみたいなドデカい缶詰めいーっぱいにポップコーン詰めたものをニコニコ買ってる人を見て、「マジか!?」って声を出したりしてね。
そんなある日、ファンの方から「ククルザ」のポップコーンをプレゼントしていただきました。テンションが上がりつつも、へそ曲がりな私は思いました。
「いくら女子が流行りもの好きだからって、いくらこれが人気な店のものだからって、私は流されませんよ!もちろん、いまここにポップコーンが“ある”から、ありがたく頂戴しますがね!!!!ファンの方ありがとう!!!!さあ!!!!!どの程度なのか食べてみましょう。かかってらっしゃい!!!!!」
そして、キャラメルフレーバーのポップコーンを1個口にパクりっ!放り込みました。
……………
プレゼントしてくれたファンの方、そして原宿方面に向かって心の中で土下座することになってしまいました。
いや、本当に土下座したレベル。正式な、オフィシャルな謝罪です。
本当に謝りたい。原宿に行って1店舗1店舗に謝罪したい。そして、「ありがとう!!!」と伝えたい!!!
て、いうか!!!! 美味しすぎるんですけど!! なんだこれ!!!!は!!!?天才か!!!!?? 歯ごたえある食感と甘さがちょうどよく絡み合って、キャラメルが濃くて、パサパサしてなくて、うめぇ!!!!うめぇー!!!!!
こんな感じですっかりポップコーンにやられた私。すると今度は、「ギャレット」のポップコーンを食べる機会が訪れました。私は思いました。「まぁね、この間はあの甘さにやられましたけど、今回は?ん?チェダーチーズフレーバー?はいはいはい。ないない。もうその手には乗りませんよ!!!そもそも、ポップコーンなんてどれも一緒でしょ?はいはい、とりあえず1つ食べまーーーーす」…
orz ははぁー!!
2回目の正式な土下座をする結果になりました。
チェダーチーズんんんんんまっ!!!! 濃厚!!!!はあ!!!!!んんんんんまっ!!!!!!
美味しすぎたんです。そして、今回は遠くから謝罪するだけではなく、尊敬の意を込めて数日後にしっかりと原宿に足を運び、ひとりで約1時間(空いてたの!)並んでポップコーンを購入しました。心の中でずっと土下座してましたよ。
でもこれって、結構凄いことなんですよ!私は行列が大っっっ嫌いなので、これまで人生で行列に並んだことがあるのは、北海道の天才ラーメン屋さん「らーめん信玄」だけです。なぜ並ぶかといえば、「せっかく北海道に来てるんだから…」という考えが前提にあるから。自分が東京で行列に並ぶなんて思いもしませんでした。
というわけで、私をこんなにも虜にした原宿のポップコーン達!!!! 君らは優秀だ!!!!!! また会いに行くからね!!!!!!日本にきてくれてありがとう!!!! ポップコーン!!!!
(文/成瀬心美)