米国では「プレゼントにレシート」が普通?あの悩み解消するギフトレシートとは?
誕生日やクリスマス、大切な記念日に大切な人へ、心を込めたプレゼント。プレゼントをもらう側が嬉しいのはもちろんですが、「これあげたら喜んでくれるかな…」「これ似合いそうだな…」と相手のことを頭に浮かべながらプレゼントを選ぶ側も、とても幸せな気分になりますよね。包装紙をめくり、箱を開ける。この、プレゼントとご対面する時の高揚感といったらもう!
しかし、プレゼントを開けてびっくり! もしレシートが入っていたら…あなたはどう思いますか?「えー、うっかりすぎ!」「ちょっと非常識じゃない?」など、なんだか少し残念な心持ちになりながら、見なかったことにしてレシートをゴミ箱にポイっとすることでしょう。
ただ、海を超えたある国では、プレゼントにレシートを入れることが当たり前だとしたら?そのレシートが相手からの好意で添えられていたとしたら? そのことを知らないだけで、大きな齟齬が生じかねませんね。
■レシート付きのプレゼントが普通?
アメリカには、プレゼントにレシートを入れるという風習が存在します。もちろん、なんでもかんでもプレゼントには必ずレシートを入れる、というわけではなく、「ギフトレシート」というプレゼント専用のレシートがあるのです。この「ギフトレシート」は、主に洋服や靴などに添えることが多く、もらった人がサイズやカラーを自分の好きなように変えられるという役割を果たします。
実際にこの「ギフトレシート」はどのくらい使われているのか? ためしに20代前半のアメリカ人7人に聞いてみたところ、7人中5人がその存在を知っており、使ったことがある人は2人でした。ただし、他の5人は洋服や靴をプレゼントした記憶がないとのこと。つまり、それらをプレゼントする際は当たり前のように使われているといえそうです。
「ギフトレシート」について、彼らは以下のように話します。
「It’s like a normal receipt, but it doesn’t show the price on it and they can’t get money back for returning the gift.」
(普通のレシートみたいなんだけど、値段は記載されてない。だから、このレシートを使ってプレゼントを返し、お金にすることはできないんだ)
「It’s kind of common. Mostly they’re used around Christmas time. Some places will ask you if you want a gift receipt when you check out.」
(結構受け入れられてる文化だと思うよ。だいたいクリスマスの時期によく使われるかな。プレゼントを買った時にギフトレシートは必要ですか?って聞いてくれるんだ)
「I guess its kind of more for older people, but just because they would use it more I think, like my mom uses gift receipts when she buys gifts for people.」
(ギフトレシートは年配の人向きかもね。でもそれは彼らが使う機会が多いからだと思う。ボクのお母さんも誰かにプレゼントをあげる時はギフトレシートを添えているからね)
プレゼントに洋服や靴を選ぼうと思っても、相手のサイズや色の好みがわからなくて諦めた経験、誰しもあるのではないでしょうか? アクセサリーひとつを選ぶにしても、「このピアス、絶対彼女に似合うと思うけど、青と赤どっちが気に入ってもらえるかな…」といった具合に、記念日ごとに頭を悩ませてきた男性も少なくないでしょう。
そんな優しくて気遣いのできるみなさんにとって、このレシートは“メシア”のような存在になるのでは? もしこの“文化”が日本にも根付いてくれたら、便利に違いありませんね。
(文/しらべぇ編集部・永久眞規)