『マッサン』で注目!値上げ直前の銘柄も…世界が認める日本のウイスキーたち
こんにちは、精進料理研究家、食ライターの麻生怜菜です。
お正月はいかがお過ごしでしたか? 我が家はとにかく食べ正月!おせち料理とお酒を楽しみながら過ごしました。
お酒といえば、新年早々、国産ウイスキーにハマっています。麦芽の豊かな香り、奥深いコクが口に広がって美味しい! ちょうどNHKの朝ドラ、連続テレビ小説『マッサン』では、日本のウイスキー造りの歴史を題材にしていますよね。ジャパニーズ・ウイスキーは、今や味わい・品質ともに世界トップクラスなんです!
■世界最高の歴史
『マッサン』で玉山鉄二さん演じる亀山政春は、「ニッカウヰスキー」の創業者・竹鶴政孝氏がモデル。堤真一さん演じる鴨居欣次郎は「サントリー」の創業者・鳥井信治郎氏がモデルになっていて、実在の人物の人生を描いています。
日本のウイスキー造りが始まったのは、1870年ごろから。初めて国産のモルト酒が販売されたのは1924年。約90年の歴史があります。その後、2001年に開催された、英国のウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」によるウイスキーテイスティング大会では、ニッカウヰスキーの「シングルカスク余市 10年」が最高得点(ベスト・オブザ・ベスト)に輝きました。
そして先ごろ、英ウイスキーガイドブック「ワールド・ウイスキー・バイブル2015(Whisky Bible)」で「山崎シングルモルト・シェリーカスク2013」が世界最高のウイスキーに選出され、歴代の最高点と並びました。
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■オススメしたい銘柄
受賞ウイスキーの「シングルカスク」とは、ひとつの樽で熟成した、原酒のみのブレンドされていないウイスキーのこと。限定発売が多く、ほとんど手に入りません。同ブランドの余市シリーズでは、ニッカウヰスキー「余市 12年」が味とコストパフォーマンスを考えるとオススメ。ナッツやドライフルーツを思わせるアロマティックで穏やかなピートの香り、厚みのあるコク、スパイシーなボディが強く印象が残るウイスキーです。
「山崎シングルモルト・シェリーカスク2013」も飲んでみたいところですが、すでに入手困難。同じブランドでオススメは、サントリー「山崎 12年」。ホワイトオーク樽熟成原酒由来の甘いバニラの香りと、熟した果実の香りが楽しめます。山崎ブランドのウイスキーは、2015年4月から16.7~25.0%の値上げが予定されているので、購入を検討されている方はお早めに!
サントリー「山崎蒸溜所」、ニッカウヰスキー「余市蒸溜所」ともに工場見学が出来ます。甲府にあるサントリー白州蒸溜所では、2月から、ウイスキーとオードブルのマリアージュが堪能できるセミナーが始まります! マッサンゆかりの蒸溜所見学を旅程に入れてみてはいかがでしょうか。
※画像は、「NHK連続テレビ小説「マッサン」 – NHKオンライン」のスクリーンショットです
(文/精進料理研究家、食ライター・麻生怜菜)